人工透析問題の根深さ

透析中止で亡くなる人のニュースが広がっていますが、今の医療に疑問を持つ人が多いことも確かです。

患者負担は1,2万として、国の負担=税金が使われる一人60万円/月の医療費は、製薬会社のドル箱はもちろん、経営難といわれる病院が手っ取り早く儲けられる。このため、透析病棟乱立や、病院間の患者の引き抜き合戦など、泥沼の戦いで新聞沙汰になる騒動もあったようです。

今は気が付けば安いところでは30万にまで下がっているといいますが、それでも医療費40兆円越えの中、医療費の約5%、2兆円が使われるとも言われる人工透析は、途中でやめられず、患者が亡くなるまで続けられるはずでしたが、癌が急増する影響もあって、医療費削減のしわよせがやってきたのかもしれません。

というのは、抗がん剤ビジネス 9兆円と聞いたからです。抗がん剤の市販価格の話で、なんと最高額 ペグイントロン3億3千万円、マイロターグ4,800万円。しかもたったの1gあたりです。

がん患者数は約100万人(99万5132人)として、強引に本来の一人の医療費100万円/月だと仮定したら、1兆円/月=12兆円/年間。これを考えても抗がん剤のビジネスのスケールを感じます。

新薬は高いとは聞いていましたが、仮に最高額の抗がん剤3億3千万円の原価はいくらだろうと思うのです。くすり-くそうばい【薬九層倍】ということわざがありますが、9で割ったとしても 4千万円弱。買ってくれる(買わせる)ところが決まっていない限り、ビジネスとしてもリスキーですし、日本政府が調達したトラブル王 オスプレイ1機あたり100億円あっても30gしか買えず、消費してなくなってしまう分、人のためのお薬の領域を超えている気がします。

もちろん、日本には高額医療制度があって8.7万以上は戻りますが、結局は全て我々の税金で支払われていることを思うと、人工透析問題の裏には奥深い問題が潜んでいるということが解ります。(窓口負担1/3、税金1/3、特別会計1/3。)

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