29 抗生物質が腸内細菌を破壊する

· 菌を殺すのが役目の薬。善玉悪玉みさかいなく殺してしまう

腸内バランスが壊れ、大腸炎など病気の引き金になる

· 大腸がんは腸内細菌の逆襲?!

大腸がんが多い国、地域ーーー北米、ヨーロッパ諸国、オーストラリア、アルゼンチン  ――>伝統的に肉食、動物性脂肪を大量に食べる

· 炭水化物、食物繊維をあまりとらない状態は大腸内で便の滞留時間が長くなる

便の中の代謝により発生する発がん物質が腸の粘膜に接する時間が長くなり、腸壁のどこかにがんが発生するとも考えられる。肉を消化、分解する際に腸内細菌が有害物質を発生させ、大腸ポリープやがんの発生に影響を及ぼすと考えられる。

 

· 抗生物質が原因で腸内細菌のバランスが崩れ、大腸の粘膜に偽膜を作る病気で、粘膜が壊死して脱落するため、気を付けないと死に至る。特に高齢者。

ーー> 偽膜性大腸炎  ーー> 特効薬はあるが・・・・

※   症状は発熱、激しい下痢、激しい腹痛で原因が分からないまま医師から抗生物質が投与されることもある。これ以上危険なことはない!!!

· 免疫細胞と抗生物質

免疫細胞の60,70%は腸内細菌によって作られていると推定されているが、善玉菌だけにすればいいという問題ではない。サナダムシなどの寄生虫も免疫力を高め、アレルギーを起こさないなどの利点がある。さらに悪玉菌の親分 大腸菌。食中毒の原因であるが、強力な外敵菌を放逐する免疫力がある。

しかしこれらすべてのバランスを崩すものがあります。そう、抗生物質。

 

この薬の目的は菌を殺すこと。善玉、悪玉、日和見菌のみさかいなく、殺してしまいます。この結果、腸内バランスが壊れ、大腸炎など病気の引き金になっているのです。

 

その被害者は高齢者。抗生物質で大腸の粘膜に偽膜をつくる病気を引き起こし、粘膜が壊死して脱落し、気を付けないと死に至る。

 

症状は発熱、激しい下痢、激しい腹痛。内視鏡検査などで偽膜性大腸炎とわかれば、特効薬はある。しかし医師によっては原因がわからないまま抗生物質を投与され、さらに症状が加速する。これ以上危険なことはない。

 

まさに抗生物質は原発のような危ない物質だ。

 

ちなみに、WHO(世界保健機構)は抗生物質を成長促進剤としての使用を禁止することを表明しているが、畜産物や水産物を病原菌から守るために使用されることもあり要注意だ。