8 西洋医療の限界?!

患者としてセカンドオピニオンは当然の権利です。先生と名がつくものに、人は弱いのは共感できますが、お医者さんとの上下関係はありません。相手も人間、けっして意見を鵜呑みにすることなく、自身の強い意志で、図書や、インターネットなどで情報を調べ、あなた自身が、先祖から受け継いだあなたの体を防衛する義務があるのです

(1) 医療の変化とおくすりの役割

「気」や「手」で治す医療から、クスリや機械操作が主流の現代へ。医療は西洋科学が先導する対処療法システムとなり、お医者さんが技術を発揮しにくい時代となりました。牛乳など食料品の世界と同様、医療の世界でも、抗がん剤など善玉、悪玉、見境なく殺します。しかし、本来、人間の体内には免疫システムを支える腸内フローラ(大量の微生物)が居住しているのです。

 

そして不思議な話しがあります。ガンを切除した方によると、お医者さんからは、おめでとうございます。これで今までどおりの生活に戻れますよ。と、病気の要因を検討するどころか、食生活の節制などを指摘すことは少ないようです。

 

良くも悪くも最短で目的を達し、副作用は出てから対処するのが西洋医学。こうしてあなたのクスリの種類は増え、副作用とコストと体のダメージは蓄積されるという訳です。特に癌との戦いはあなたが体力と免疫力の弱い高齢者なら、よほどの智慧と覚悟をもって臨まないと、その時点で健康寿命は尽きるかもしれません。

 

本来クスリは、緊急事態において即効性を要する際に使用すべきです。過剰に服用を続けると、くせになります。新人に仕事を奪われたらやる気を失うように、あなたの体の中の免疫も、クスリ常用で働きが悪くなるのです。身近な便秘薬であっても同様です。とにかく下剤や、抗生物質、放射線治療、ナチスの毒ガスが起源の抗がん剤など、自身の免疫システムを破壊する物質の適用は、最小限にすべきなのです。

 

志し高く、頭がよい、熱心に働き続けるスーパーマンがいらっしゃるとはいえ、お医者さんも人間です。子供時代からの投資額は莫大で、開業にかけた億単位のコストの回収は常に負担になっています。複雑化した病気の診断ミスもあります。医療技術を妨げる学閥争いが相変わらずあり、外科、内科の縦割り制度も変わっていません。医者と製薬メーカーの関係性もあります。儲かっている日本の製薬メーカーでさえ海外製薬メーカーに高額のライセンスを払っているのです。