5.なぜ女性に大腸がんが多いのか?

太る原理がわかったところで、なぜ女性に大腸がんが多いのかに迫ってみましょう。・・・・・といいながら、実はこれだ といった明確な理由があるわけではなさそうです。

 

腸の違い

女性は男性には出来にくい横行結腸、小腸に近い盲腸にもがんが発生。便が溜まり続けて、便と腸壁の接触時間の長さが原因である可能性がある。女性の死亡率が高いのは、検診を受ける人が少なく、症状が出て初めて病院に行く人が多いからと言われる。

女性の方が便秘気味であるということと、検診を受ける照れがあるということなのでしょうか。

 

まだまだ根深い問題が隠れていそうです。
ある宣伝記事を見つけました。

女性の6割が悩んでいる便秘。その半数は何の対応もせず放置しているようです。腸を動かす筋肉が弱かったり、女性ホルモンの影響ストレスだといわれます。
良質の便を作るために必要な食事量や、食物繊維が不足したり清潔でゆっくりできるトイレが見つからず、タイミングを逃す女性も多い。

たまった老廃物は再吸収され、にきびや肌トラブルの元。さらには大腸ガンの要因とされる。

健康食品関連の広告だったと思いますが、ヒントは隠れているようです。ここでも大腸がんのリスクを示していますね。
便が出る仕組みを少し見ていきましょう。

 

便が出る仕組み

  • 胃に食べ物が入ると、腸の壁センサーがキャッチ。この信号が神経を介して大腸に送られ、結腸に大ぜん動と呼ばれる大きな収縮運動が起こる。この運動により、下行結腸付近の便が、一気に直腸に下りていく。
  • 直腸に下りてきた便が直腸の壁を押すと、直腸は「便が来た」という信号を脳に伝える。脳からの指示で、便意が起こるという仕組み。
  • ぜん動運動は意識せず、勝手に動く。
    自律神経によって大腸の壁の筋肉が自動伸縮する

 

これは正常な人の朝のお通じですね。食べ物が入ったら腸に連絡が来る、さしずめ黒船来襲、ペリーが来たぞーのような伝令役といったところでしょう。毎日ご苦労さまです。にしても意識せず勝手に動く自律神経はすごい仕組みですね。腸がもうひとつの脳と言われる所以ですね。逆に痛みも疲れも言わないデメリットがあるようですが・・・

 

脱線ついでに便の中を見ていきましょう。

 

便の成分

80%水分、20%固形成分。固形成分は、食べ物カス、腸内細菌の死骸、胃腸から剥がれ落ちた粘膜の細胞、粘液。

ほとんど水分なのですね。

腸内細菌の中身も見ていきます。

腸内細菌の中身

腸内細菌は500種類 100兆個いるといわれている。ちなみに小腸が10万個。その中の構成は、

  • 乳酸菌、ビフィズス菌、といった人間に役立つ菌。これは食物繊維をえさに増殖。赤ちゃんは善玉優位だが、成長と共に悪玉が増える。
  • 一方、大腸菌、ウェルシュ菌などの悪玉菌は、血液や粘液を絵エサに増殖。

 

赤ちゃんのうんちが臭わない理由は、善玉ばかりだからなのですね。どこかで聞いたのですが、子供を生んで最初の母乳には、腸に生きたまま届く最高の菌群があるといいます。この菌がしばらく栄養吸収を助けてくれるんですね。また、乳首が赤なのは赤ちゃんに吸い付く場所を教える視覚補助をしているといいます。

 

あらためて人間は動物なんだと思い知らされます。
これだけ優位な菌がなぜ悪玉で汚染されるのでしょうか??
・・・その前に、どんな人がなっているのか、もう少し要因に迫ってみましょう。

<--4.マツコデラックスさんが太る要因 6(1)どんな人がなってるのか?
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