1.1 大腸がんの要因
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① 我慢で鈍感に
自分の意思で働かせる筋肉「外肛門括約筋」で我慢できてしまうが、我慢しつづけると鈍感になる。
② 腸は冷えやストレスがあると働きが悪化
③ 男の肥満とやせ過ぎ
女性は肥満になると血液中の女性ホルモンが増え、子宮がんや乳がんに罹患することが多い。40-69歳男女4万2千人を約11年半調査。インスリンの過剰分泌で大腸がんにかかるリスクが最大3.2倍
(膵臓)血糖値の調整、ブドウ糖をエネルギーに変える
※ 運動不足&肥満の人はインスリンに鈍感になり、さらに多くのインスリンを作り出し、高インスリン血症になる。――>細胞が急激な再生をするとその過程で突然変異による変化がんを引き起こす機会が増加
④ 高脂肪、エネルギーの肉食中心の食事(動物性脂肪、乳製品の摂り過ぎ)
なぜ肉が悪いか??
貯蔵や加熱など調理によって生じる「ニトロソ化合物」「ヘテロサイクリックアミン「多感芳香族炭化水素」などの発がん物質、肉の脂肪による腸内細菌の変化などがリスクを高める
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国立がん研究センター 研究班調査
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※ハム、サラミ、ベーコンなど貯蔵肉と大腸がんの関連はほぼ確定。男性でハム、ソーセージ含めた肉類全体摂取量が1日約140gのグループは20gのグループの約1.4倍。女性は1日約100g食べるグループは、約15gの約1.5倍。
45-74歳の男女 8万人を10年以上追跡調査
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多目的コホート研究の報告
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A.バランス良い食事はすべてのがんリスクを下げる
消化管ーー野菜/ビタミンB が胃がん、大腸がんに
野菜+果物 が食道がんなどのリスクを下げることが実証されている
B.摂り過ぎNG
リスク高まる
高塩分食品ーー胃がん
肉、赤肉(牛、豚)--結腸がん
WHO(世界保健機関)は「抗生物質を成長促進剤としての使用を禁止する」と表明しているが、畜産物や水産物を病原菌から守ることに使われることもあり要注意
⑤ 運動不足
多目的コホート研究の報告によれば運動や余暇活動に積極的に参加
ーー>何もしていない人の0.8倍(がん)、0.57倍 (結腸がん)
臓器の中で食べ物の影響を最も受けるのが大腸
日本の女性が世界一!!(大腸がん発症率。)
原因の第一は運動不足、第二は過剰飲酒
(国内分布)
一番多いのは青森県、次に秋田、新潟、岩手
※どこにいくのも車、寒くなると外出しない
⑥ タバコ
多目的コホート研究の報告によれば
喫煙者が大腸がんで亡くなるリスクは
非喫煙者の1.4倍、もっとも食道がん3.7倍、肺は4.5倍
⑦ お酒
適量を超えた飲酒はNG
大腸がんで2.1倍、食道がん4.6倍
がん全体で1.6倍なので消化管に大きなリスク
フリーラジカルを発生させる
体の酸化(老化)反応を引き起こしやすい原子、分子
飲んだアルコールは肝臓で分解される。
大変なエネルギーが必要で、それには細胞が多くの酸素を取り込まなければならない。これがフリーラジカルを過剰に生み出す。
体の免疫力、抗酸化力の低下
40代で20代の半分。
⑧ 遺 伝
遺伝は5-7%程度