18 消化器官の仕組み その2

小腸、大腸の特徴

  • 主に栄養分を吸収するのが小腸、大腸は液体状の排泄物から水分や脂肪酸の一部、ナトリウムなどを吸収し、大量の腸内細菌を含んだ便として排泄させる。
  • 小腸から上行結腸に送られた内容物は液状、固形化がスタートするのは下行結腸で、S状、直腸で固い便となる。横行結腸で徐々にかゆ状、芋かゆ状にと少しづつ固くなる。
  • 下行結腸からS状結腸で行われているぜん動運動を大ぜん動と呼ぶ。これがおきると結腸内に溜まっていた便は、直腸に移動する。それが脳の中枢に伝わって便意となる。
  • 便意が起こると直腸の収縮や、肛門括約筋の収縮がおこり、便が肛門に押し出される。肛門には意志とは無関係に働く付随意筋と意思によって働く随意筋があって便意をコントロール
  • 大ぜん動は1日に1,2回しか行われず、食事を摂取することがきっかけで起こる。食べ物が胃に入ると胃から大腸にシグナルが送られる。大腸が反応し、」便を直腸に送りだそうとする。(胃・結腸反射)

※   朝食後に便意が起こるのは、睡眠中に空になった胃に食べ物が入ることで昼や夕食より強い刺激となるから。

※   朝食を抜くと、便秘になる恐れがあるのはこれが理由。

 

  • 口にはいった食べ物が便として排泄される時間は、最短で10Hour、最長で72Hour(120Hourの説もある)。よって1-2日なら便秘ではない といえる
  • 大腸はもう一つの脳。最終段階 便意では脳の指令を受けるが、ぜん動は大腸が独自に行う。
  • 小腸からの内容物に有害物質が侵入すると脳の指令を待たずに独自に腸液を分泌し、対外に排出する。脳はとっさに判断できず、大腸が自主判断。
    ーー>食中毒の嘔吐や下痢

 

消化してからの流れ

  • 胃が食べ物を消化して空っぽになるまで2-5時間
  • 睡眠直前の食事は消化活動を続ける必要があり、睡眠障害や自律神経に支障をきたす恐れあり!