- 長生きしたけりゃ肉を食べるな
- 長生きしたけりゃ肉を食べなさい
という相反する2冊の本が本屋さんに並ぶ現代、明らかに関係者による守りの必死さが解ります。鳥肉が悪役になることは少なくても、病人の傾向をみると、頻繁に食中毒をおこす牛も豚も、頻繁には食べるべきでないのは明らかです。
結局は、肉汁と油とその香ばしい香りに、味噌や魚出汁が負けてしまったのは言うまでもありません。そういえば、精神的なストレスはほぼなく、肉好きで常日頃元気だった一代で数百億にした創業者のドキュメンタリーを撮ったことがありますが、撮影でお付き合いして数年後、70歳ちょっとでなくなったのは驚きでした。
そして糖質ダイエットの第一人者?!が亡くなったいま、こちらも攻守が入れ替わったように思えます。
ごはんを食べなきゃやせられない!やせてる人ほどごはんを味方につけていた!
こちらは古き良き日本のコメの良さを知っているため、個人的には衝撃的なタイトルではありませんでした。
ただしロジックは知りませんでいた。
糖質を抜いた食事をした場合、確かに体重が落ちます。これには罠があって、本来体に必要だった水分が落ちただけで、脂肪は少しも減っていないのです。食事で摂取した糖質は筋肉や肝臓にグリコーゲンとして貯蔵される。これを保持するために4倍相当の水が必要になるのですが、糖質を抜くことでグリコーゲンが分解され、不要になった水が対外に放出されることになるのです。
もちろん本文章に悪意はありません。消費税の関係で外食産業にさらなる逆風が吹いていることは間違いなく、肉を扱うところが多い中、頑張ってほしいと思います。できることなら漬物も出すなど、本気でお客さんの腸をいたわり、翌日便秘解消するような試みをするなど、差別化をしてほしいと思っています。 |