Pal形式?!

pal形式国内向けに作ったDVDを、中国に持っていくと電話口でさらっと担当者が言ったことを飲み込み、すぐさま少し待ってくださいと言ったことがある。そして今度は別の国だ。いったい形式はなんだろう。

現代はPCでの再生が増え、またYoutubeなどネット上にアップしてタブレットなどで再生することも増えたから、用語すら知らない人も多いかもしれない。

危うく私もうっかりするところだったが、ある種、制作会社は最後の砦なんだと改めて怖くなった。ちなみに、PALと似たSECAMという形式もあるし、NTSC以外は亜種があるので絶対完璧とはいえない。やはりPCか、DVDプレーヤーとHDMIケーブルぐらいは現地に持ち込むことを提案したいと思う。

PAL形式とNTSC形式
日本・アメリカ圏の放送仕様がNTSC、ヨーロッパ圏の放送仕様がPALと理解している人も多いと思う。前者が625本29.97フレームに対し、後者が525本25フレームの違いがある。音声はNTSC形式が少なく、MPEG-1 Audio Layer 2をサポートしていない。(旧型のDVDプレイヤーで再生できないケースがある)。編集ソフトやオーサリングソフトで、簡単に選択は出来るが、プレーヤーがないと本当の動作確認が出来ないから難しい。(PCではどちらの形式でもDVDソフトで再生可能。形式は再生時に詳細情報を表示するものもある)

 

どんな映像か

数年前に素材データを元に編集メインで制作したVP。宮内庁や市や博物館など、いろんな素材所有者の許可を間接的にもらった。

shodoshima足らない素材や尺を埋めるべく、写真素材をベースに自らAfterEffectsや編集ソフトを駆使。さらに見せるビジュアルイフェクトを厚くすべく、プロのCG屋さん2名にも個別に安く手伝ってもらった。さらには、中国語、韓国語、ベトナム語、英語、日本語などオールスター言語のナレーションをどうするかで頭を悩ませた。トップセールスと聞いてたから、現地のVIPに見せて、怪しい言い回しになっていたら、恥をかくのはお客さんだ。結果的にNHKなどで活躍するトップクラスのメンバーを集め、翻訳とナレーションを兼ねてもらった。

苦しかったのが、MA作業。英語はまだなんとなくわかるが、ベトナム語韓国語はさっぱりわからない。キュー出しも苦しい。幸いしたことが、全員、ネイティブの人ながら、日本語と母国語が堪能だったこと。おかげでスタジオには難しい処理をさせたが、なんとか完成した思い出がある。shodoshima2

こうして完成したマスターをDVD-RにNTSCフォーマットで書き出した。

 

動画の切り出し画像は、小豆島へ行くフェリーから見た景色。やはり鳥がいるのといないのでは、味が違う。どちらがいいかは演出によるとおもう

 

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