色を変えるとイメージが変わる

当たり前の話ですが、従来はよほどのことがない限り、撮影でホワイトをきっちり撮って、後から色を変えないのが映像製作でしたが、カラーをコレクションする必要はなくても、カラーをグレーディング、つまり好きなテイストに変更する映画やCMで行われていた作業が、民間に降りてきたということでしょうか。

 

元データが肝心

もちろん色をある程度自由にいじるためには、元データが肝心です。例えばスポットがあたったような放射状のライトが人物にある場合は、トーンカーブなどで色を変えると簡単にバンディングノイズ(濃淡のシマシマ)が現れます。

しかしRAWに近いLOGと呼ばれるデータで撮影した場合は、上記のような現象は起こりにくいです。しかも8bitでなく10bitで撮ればなおさらです。

 

+カメラ+ソフト

その点、GH5はv-logLモードでも実際の絵もプレビューさせること可能で、露出モニターも見ながら撮影できます。極端なミスを防ぐ機能がボディ単体で出来るようになっているから素敵です。バリアングル液晶だし。

これに先日正式に15バージョンを冠したBlackmagic Design社のDaVinci Resolve を使えば、恐ろしいほどのカスタマイズ項目をひっさげて、使えるもんなら使ってみろとばかりに、ニワカ利用者に襲い掛かってきますが、解るところだけ見よう見まねでやってみると、案外少しの作業でもポテンシャルの高さを感じるでしょう。

それもそのはず、ハリウッドなどのスタジオ向けにワンシステム数億で売られていた中心的なソフトですから当たり前ですが、これを無料にする同社の勢いはありがたさを通り越して怖さすら感じる次第です。

大きく違いが出ないシーンもある

ちなみにPro版を買わなければ10bitは編集出来ないので、今回は8bitで撮影した先日の神戸 南京町の映像を少し触っていますが、GTX1070とCorei7 8750Hを搭載するノートPCではサクサクで創作作業が進みます。

人が作ったlutという、グレーディングデータが詰まったファイルを使えばこの工程さえ簡単になることもありますが、カメラも違うし、やはり個人的には人と同じものは嫌なので結局、メーカー製のLutをベースにいじってしまいます。

 

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