撮影24日間とか40か所撮影とか

2歩進んで3歩下がる?

映像や写真の世界は、完全にデジタルに染まり、圧倒的効率的になったかと思えば確かにそうなんですが、インスタントカメラ化の流れは、プロとしての尊厳を奪うのか、結局はRAW現像や、カラーグレーディングといった後処理に時間をかけているように思えます。

おそらくこれはコモディ化の結果であり、誤解を恐れずに言えば、iPhoneを手にした素人なおばさんが、一眼レフを持つ大御所プロよりも素早くきれいな写真をみんなに届けられる時代になったからかもしれません。

現代のiPhoneは、被写界深度が深く、全エリアにピントが合った写真はもちろん、後から自由にボカシ具合を変更出来て、かつ色も露出も、プロのセッティングした高品質画像を利用出来て、かつ通信機能で写真共有や、音声・動画を含めたライブ配信まで可能になっています。もちろんパノラマ撮影や撮影した動画の編集もできるから、もうプロはいらないという感覚の人もいるでしょう。そういえばミモジではVtuberにも成れそうですね。

アラビカという品種は病気に強い!

誰にでも綺麗な絵が撮れる現代だからこそ、次々に同業種に進出する人が増えてきます。そうなると人との差別化ポイントが必要であり、結局は次々に出てくるミラーレスフルサイズの波に乗せられて、湯水のように財布から貨幣が抜け出てしまうのは仕方なく、さらに回収が出来ないまま突き進むしかない状態もあります。せっかく軽くなった撮影機材なのに、わざわざ大きな高額レンズをつけて、ブレ防止にと、ジンバルつけたら総重量5Kgを超えて腰を壊してカメラマン生命を自ら終えるみたいな・・・

 

あらためて映像ビジネスや写真ビジネスってなんだろう。

一つの作品やコンテンツに一球入魂といった一つに集中する流れが一般的ですが、企業にはドキュメンタリーなど長期間ビデオ撮影が必要だったり、全国各地にある多くの拠点の撮影を短時間にクオリティを保ったままま撮影する必要があったりというニーズも存在します。

撮影インフラを持てるかどうか

つまり今度は一つの作品に集中する”点”ではなく、”面”で考える技術が必要になってきます。一人が10日で40か所も回ることは不可能だし、トラブルがあったら中断し、納期厳守に困難が生じるでしょう。複数人を出すとして人間の質や、カメラ機材によるクオリティの調整や機材の統一の有無、納品方法や顧客との連絡網、トラブル時の対応など、様々なマネージメント&コミュニケーション視点が必要になってきます。当然過去のトラブルが引き出しの多さに繋がりますから、放っておいても差別化ポイントは増えていきます

ということで、面での実績をいろいろ増やそうと努力していますが、SONETのCMではありませんが、5G時代の低遅延、高速大容量ネットワーク時代は、全国が、いや全世界が一気に縮まります。そんな中でも全国プロのビデオカメラマンがPoint to Pointに繋がり、スムーズにお役に立てるよう、ノウハウを貯めたいと思います。

今日は世界中で10か所同時通話可能(コンシューマ向け)なトランシーバーのようなBONXという製品を発見しました。2,3年前からあるようですが、グループ通話でスキー場で走りながらしゃべったり、動画生中継で局とカメラマン、ディレクターなど、高音質で音声共有ができるようです。Lineと被るかもしれませんが、話し始めれば自動で繋がるのがポイントかも。先日のBolt 1905 Bolt LT 500といい、世の中、面白いネットワーク機器がどんどん生まれますね

https://bonx.co/ja/

コメントを残す