マルチカメラ&生中継は究極のバックアップになりえるか?

もちろんYESだと思っています。

 

backup

10年のシステムエンジニア経験によればバックアップという行為は日常であり、顧客の各サーバーに手を入れる前に必ず行う必要があり、そうでなくても、自動で日々バックアップなどの運用設計をして、確実に企業データを守る仕組みを考え、実行してもらうのが常でした。

中途参入したこの映像業界では、テープからデータ運用になってからは特に、データが吹っ飛んだとか、レンズが壊れたなどの不幸は身近に多く聞きませんが、機材含めて高度になったがために、即時復旧不能なリスクは上がっており、先日は大型のスイッチャーを二重化していたツワモノをみて驚きつつも納得した記憶があります。(温度変化でカメラ収録が止まるのはビジネスではありえない)

 

ヒューマンエラーを防ぐために

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FHD生中継(解像度、転送レート設計は難しい)

特に解像度、規格、色温度、シャッタースピードなどの設定ミスや、ボタン操作ミスによる収録ミス、SDカード容量が足らなくなったり、バッテリーが切れたミスなどヒューマンエラーによるものも多いと感じています。

となると、予算もあるのでいったんは机上で考えられる最大限のバックアップを考えつつ、顧客とリスクをシェアすることも、自分たちを守る平等な商取引をするためには大切な心掛けだと思うのです。

それが出来ない場合でも、動画生中継が主であろうと、収録・編集してDVDやブルーレイ納品するにせよ、撮影業者には万が一のバックアップとして、両方を行うことのメリットは大きいと考えています。

今回の生中継画質(縮小)

今回の生中継画質(縮小)

ということで、今回からの保育所撮影では、2名体制、カメラは3台データ収録、さらに生中継をしつつ、外部配信装置でもバックアップを取るということを基本にしています。スイッチングは余裕があるときのみ実施するとして、最悪は1台でも撮れていれば最悪の事故は防ぐことができるという意味で。

いずれナマの方が主になりそうですが、そのための実験&デモにもなるでしょうね。本来、究極は機材全てのバックアップを超えて、病欠やケガなど、人間そのもののバックアップも必要だと思いますし、それが二度と出来ない重要な撮影であればなおさら、本気のバックアップ設計が必須になってゆくのだろうと思います。

もちろん個人情報満載の映像は、許可なく一般への公開中継はしてはいけませんので要注意!

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