恐竜として滅びるか 哺乳類、ごきぶりになるか

先日、自動車会社の社長を撮影した際、ズーミングは使わないという監督の声が印象的でした。つまり、カメラマンが狙ってここだとズームしていた行為が、事実上、後処理でやるという状況に変わったことを示しています。

確かに4Kで撮影してて、所詮使いがテレビの画面ならFHDでも余るわけで、パンでもチルトっでもズームでも後でいくらでも遊べますから、リスク分散という意味では合理的です。

そう思う一方で、カメラマンの感性力が求められない時代になったという悲しさも感じます。写真がガンマンのような連射機種で後から選ぶならばもう誰でもよくて、それならFHD解像度で良いなら軽いGH5で180FPSで撮れば、好き勝手撮れるやんということになります。ぼかし量を増やしたいならフォトショでやればいい(笑)

キセキの1枚はもう現われないのでしょうか。いや、きっと飽和が終わった後の生き残りから、感性を持った人から出てくると信じています。

furaそういえば今日、カメラマン8人以上で長期撮影するプロジェクト打合せの帰り際に、大きなカメラと高価で重そうなvintenの組合せで、少し高い位置にあるホテルテナントのプレートを必死になって映している人たちを発見しました。

一眼レフ、いやiPhoneなら片手で撮れるというのに、何してるんだろうと笑ってしまいました。時代錯誤はやはりテレビの現場にあって、大きな機材や大勢な体制の威圧案でビジネスがまだやれていることに、日本の大手企業の無駄遣いぶりが現れています。

もっとも企業側の担当者がリスクを取れないのが主原因だという点で、ある種電通は不幸でもあり、これからもブラック企業の汚名は晴れないことは間違いないでしょうね。

白亜紀の恐竜を知っているにも関わらず、人間は愚かで、いずれゆでがえるのように全部茹で上がってから気付く姿が目に見えています。一方でこちらは感性を鍛えつつ、小さい哺乳類で生き延びようと感じた次第です。

昨日書きましたハワイフラダンスの動画4Kです。一眼レフ2カメ 40分強 MPEG4で8GBぐらいになりました。子供は無邪気だし、年取ってからも出来るスローダンスは案外、健康寿命にいいのかもしれません。

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