さすがにブライダルでは、納品後にやり直しという行為はないでしょう。名前などのミスが無い限りは、一度きりになるだろうと思います。
一方で企業のビデオを製作する場合、毎回新しく作る場合もありますが、それなりにお金や時間がかかっている場合は、映像修正で対応するということも多いです。
今回、最近納品した映像で担当者が退職してしまって、あえなく消す必要が出てきたので頭を悩ませています。ある大事なシーンが丸ごとなくなることで、映像の価値が半減することだって出てきそうだからです。編集でなんとかなるレベルを超えている(苦笑)
いつまでお客様の映像を保管すべきか
過去の映像資産保管の問題も映像業者にはつきまとっています。ブライダルでは1年という声もありますが、法人相手の場合、実際にどれぐらい遡って過去分のデータを所有していればいいのか、画質もメディアも記録方式もファイルサイズも異なる中、答えがあってないような状況だと思います。
なぜならもう二度とその企業と仕事しないと仮定したとしても。万が一を考えると捨てるということは出来ず、結果的には数十年のお金を生まないスペース食い資産を残すことを選ぶ製作会社も多いと思います。
なんたって映像データは膨大ですから、サイズを小さくするために元ソースと編集のプロジェクトファイル、納品データのセットをもつのではなく、テロップを消した白マザーだけを残すなど苦肉の策を取っている業者さんもあるかもしれません。
答えはあるようでない
結局はそのお客様のことをどれぐらい思っているかに尽きると思います。過去の映像すら周年記念では活躍する場があるわけで、いらないと捨てるのは簡単でも戻すのはけっして出来ないのです。
あまりないと思いますが、一番良い解決策は、保管料をもらう流れにすること。無償での保管を1年から2年程度にして、後は納品データ以外はばっさり捨てると・・・・。miniDVテープぐらいのサイズ時代は保管という点で、案外楽だったかもしれませんね。