収録時のバックアップ手段について

アナログのテープ時代はともかく、デジタルのDVテープに変わった際は、デッキを持ち込んで、テープによるバックアップが一般的でした。

 

現在はデジタルかつ、カード時代

従来の45MB/sから95MB/sへ一気に進化

従来の45MB/sから95MB/sへ一気に進化

キャプチャーが不要になったため、例えばブライダルでは、当日の収録事前に作ったものを再生するだけだったビデオサービスが、エンドロールといった斬新な芸当が可能になりました。現場の骨身を削る努力も合わさって、最後の花束シーンでさえ、撮りこむことが出来るのも、この恩恵が大元にあります。

こうなるとバックアップも変わってきます
デッキを乗せた台車といっしょに動く必要はなく、見た目は軽量です。装置としては、カメラ側に2スロット付いていて、デュプレクシングといった同時記録が可能だったり、カメラのHDMIなどの端子経由での外部記録装置、兼モニターを兼ねるAtomos SHOGUNや、Video Assistのような機材もあります。

ただしそれらが1台のカメラならまだ簡単ですが、ロケがマルチカメラでの運用となると、いっきに方式が難しくなります。SHOGUNが活躍するような4Kや100Mbps越えの比圧縮(超無駄解像度)での運用しているところでは、その体制をマルチにするなんて機材量や機材費を考えても現実的ではないと思いますが・・・

 

料理撮影の手段

2016-12-16-20-00-10今回、バックアップも兼ねた気軽な撮影運用を考えています。3台マルチで2台は上部固定と、三脚付き。最後の1台はジンバルでの移動撮影機材。

そもそもマルチカメラならすべてを収録しなくても、既にマルチで撮る行為自体がバックアップになっているので、スイッチャーを通して、セレクト絵を収録すれば、バックアップができると判断しました。マルチカットを現場でほぼ完成させることで、編集を楽にし、お客さんを驚かせる目的もあります。時代の要請はリアルタイムですから、この環境で、ボタンさえ押せば、生中継もできるし、リアルタイムに文字や写真も合成可能だということを隠し持っている のはここだけの話しです。

 

実現方式

スイッチャー側のアウトをFHD60P(HDD)に保存し、各カメラで収録すればいいという単純な構成にしたのですが、問題が発生。スイッチャーへはHDMI経由で映像を入力するのですが、なんと最近調達したカメラが4Kは撮れるくせに、HDMI出力と録画が同時に出来ないという事実が判明しました。

2016-12-16-20-37-56ということで、カメラ側では録画をせず、HDMI出力に安いレコーダー(スルーアウト付き)をかまして録画スイッチャー側でも録画をすることで、無事、上手くいきそうです。

レコーダーはSSD(特価で400GB越え1万3千円)も考えたのですが、突然死など、ビジネスでトラぶったらしゃれにならないので、3.5インチのHDD(1GB)にすることにしました。

 にしてもSDカードはとても早く、そして64GBで最大80MB/sの書込み可能なものが3千円台で購入できる時代に感謝です。

 

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