DJI Osmo Mobileの可能性

いつの間にやら発表、発売と立て続けに新商品を出してくる老舗 DJI。

 

誰しもが使えるデジタルアイテムに

スタビライザーが技能を積んだ映画製作者だけのアナログアイテムだった時代から、マルチコプター技術ともに培われたブレ防止のデジタルアイテムに進化し、やがて身近に降りてきました。

Osmo発売前のPR映像を見た翌日、ネットショップ企業さまに撮影のやり方を指導させていただくことがありました。1日の締めくくりに、カメラ選びは大きなテーマですが、今回の講習でお伝えした注意事項の何割かは、技術が解決してくれるでしょう。

写真 2016-09-02 19 33 29 写真 2016-09-02 19 35 30そうお話しした後、OsmoのPR映像をお見せしました。これはほんの一例ですが、もう機材を持っているだけの映像屋は意味がなくなってしまいそうです。映像会社に頼むしかなかった時代は過去のものになり、カメラ操作よりも、業務知識をもったものの方がよい映像を作れるようになったといえます。生意気ながらもそんなことを言ったような気がしています。

自虐ながらお客さんは常に動くスポーツものを扱う企業さんだったので、こういう簡単にすぐ撮影できるスタビライザーがブログ的映像発信には向いているとお伝えした次第です。

いずれにせよ、プロとしてこのカメラをみたときには、撮影画像とスマホ画面とのタイムラグ問題や、駆動音の大きさ音声問題パンフォーカスなどあって、ある特定用途にしか使えないとは思っています。しかし、素人には十分でしょう。

 

スペック上は破壊力満点

しかし今回は、そのへんのおばちゃんすらもっていそうなスマホを持っていればすぐ使えるアイテムに変身します。いよいよ危ないなぁと思ったわけは、次の機能。

  • 取り付け簡単
  • 幅58.6~84.8 mm、厚さ最大8.4mmまで取り付け可能。iPhone SEからiPhone 6s Plus、Androidフォン(iPhone 5sおよびiPhone 5はNG)
  • 回転、パノラマが簡単に作れる
  • Youtube Live(生中継)が直接可能
  • 保存はスマホ本体なので動画の可搬性が高い
  • シャッタースピード、ISO、ホワイトバランスを設定可能(iOSのみ)
  • 3~4.5時間持つバッテリー(充電3時間)
  • ウォークモードとスポーツモードでクイックな追跡か、じわっと追跡か
  • 追いかけたい絵をドラッグで囲めば、自動追尾。無人でフォーカスと顔を中心とした絵にしてくれる(最大速度 毎秒120°)

 

Youtube Liveと自動追尾がやばい

Bluetooth 4.0なので、タイムラグはあるでしょうが、これも気軽配信なら十分でしょう。歩きながらのぶれない生中継は、テレビのそれをあっさりと超えてしまったようです。4Kで生中継は無理としても・・・(笑)

とにかく、スマホに電話がかかってきたら使えないとか、保存容量がますます足らなくなることを考えると、実用かどうかはさておき、それでも大きな進化だと思えます。

まさに移動撮影のコモディ化が果たされた日。

にしても、もう既に映像が出ているので驚きました。メーカーが積極的にYoutuberに出していることもあって、今後ますますリアルタイム性を増してくるでしょうね。

人を追いかけない時に顕著に目立つ縦揺れは、アナログのステディーカム走り(すり足系)を覚えていないと収まらないというのは、ここだけの話です。(笑)

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