貧すれば鈍する

いつも師匠から教わっている言葉
大阪のあきんどや、近江商人の反対語ともいえるでしょう。

 

貧すれば鈍する とは

意味は、貧しくなればどんなに賢い人でも頭が回らず、心まで愚かになるという意味。なんと英語では、その逆があるのですね。

It is a hard task to be poor and leal.
貧乏していてなおかつ誠実でいるのは困難な課題である

引用元
http://kotowaza-allguide.com/hi/hinsurebadonsuru.html

 

最初から貧していない

みんな最初から貧している状態ではないと思います。少なくても心は

もちろん不幸でそうなっている子供もいますが、純粋な心に刻んだ貧しさは、むしろたくましさバネに変化し、大人になってからのタフさ、精神の強さに繋がるような気がしています。師匠がそうですからね。震災被害にあった子供たちのタフさ、優しさは、群を抜くことは間違いありません。

 

なんちゃって金持ち

写真 2016-03-28 17 52 18問題の始まりは、大抵の場合、ちょっと儲けたからと、自宅を買ったり高級車を買って生活を派手にしたり、本業と違うことをやりはじめること。社員がそれを見てうらやましい&俺もやってやる 発奮させる狂った意欲増進手段があるようですが、やはり正道ではないでしょう。

近江商人難波商人のすごさは一時的・瞬発的な儲けではなく、三方良しの精神で、薄く長く儲けながら続けること。企業ができて100年も経過すると、つまり創業者の力が第一エンジンとしてもせいぜい30年、40年だという話もありますが、いかにスムーズに次世代にバトンタッチするかということが肝だと思い知らされます。

 

大手でも先が見えない時代

シャープ(1912年9月)、TOSHIBA(1875年7月)、SONY(1946年5月)など大手であってもあっさり事業や企業体そのものを身売りする事態が起こるとなる現代ですからビジネス継続性の難しさを感じます。

どんなに規格の主導権を握り高級官僚を迎え政治賄賂や、助成金ルート確保特許を牛耳っていても安泰はありえないということ。

悲しい話という点では、経営陣が責任を取らないこと。創業社長サラリーマン社長と違う。もっというと、お客さんを大事にし続ける老舗企業と、でかすぎて潰せないから存続できている企業との違いかもしれません。

 他社のことをいえる筋合いはありませんし、そもそも言葉で言うのは簡単ですが、やはり問題の本質は人。耐えられる人に試練が起こっていると考えると、それぞれ固有の修行テーマに合わせて、自身の試練が与えられ、を懸命にやるしか答えはないのだと思います。

 

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