駅前のパネル表示、銀行待合室、化粧品などサロンの受付、個人のタブレットやスマホ、Twitterなどのソ ーシャルネットワーク、ネットショップ支援、ベンチャー企業といった場所や機材、サービス全体が動画の扱いを増やしています。
そして生中継に関しても、個人法人、大小関係なく、至る所で空気のように行われるようになりました。(ツイキャス,Ust,ニコニコ・・)
本日もお打合せで全然未知な業種のプレゼン資料を見せて頂きましたが、動画やYoutubeなどの文字が全ペ ージの6割以上に散りばめられ、お宅も映像屋になったんでっか?みたく、映像制作業者も顔負けの資料になっていました。
まるで、動画が最終兵器のような書き方で、極端な話、ネットでのビジネスで動画を使っていないと商売やる気がないと思われても仕方がないような書き方で、意表をつかれました。映像を使ったらこんな便利になるよと、声小さくも、散々言ってきた つもりの我々がこの変化に驚いている次第です。
これだけのニーズをはたして映像制作者は本当に感じているのでしょうか。お客さんの方で鈍感なところは まだ過去の成功事例にこだわっているようですが、感づいている企業は恐らくチャンネルでの囲い込み含めて、水面下でみんな動いているんだろうなぁと。そして1,2年も経たずに、検索結果含めて、カネの力で コントロール不能な領域まで差が広がっているだろうことは、もう確実な気がしています。
単にかっこいい動画を撮って、Youtubeにアップしろとか、バズるというような仕掛け人が狙って各種SNSでアクセス・露出数を稼げと言っていません。
当然、それだけなら広告代理店などに丸投げで十分ですが、タレントが笑顔で商品を手にもって、これ使ってます では視聴者の食指が動かないのは理解したのか、ブランドを隠して最後に見せるみたいな怪しげなCM動画が増えています。もちろんAKO47(赤穂義士47人)のような名前の女性グループにくっつく コアなファンでさえも、運営側のコントロール下を離れ各タレント個人のメディアであっさりボロが出て、ファンが興ざめするというルーチンが見えてきました。
何がいいたいかというと、従来、CMというのは、本業をPRするための導入でしたが、これは直接、メー カーからユーザに声を届ける手段がなかった時はそれで成り立っていました。
しかし、個人であっても数千人のFacebook友達や数万人のTwitterフォロアーを持つことが不思議でなくなりました。はい、飲食店で食べ物からへんなものが出ました。インスタントカップ麺からへんなものが出ました。真偽はともかく、本当に出てもいなくて、目立ちたいという個人欲でそれをアップされ、拡散し、被害が出るリスクも増えています。
Youtuberが1千万円以上もらえるのは、視聴率1%である100万人の会員登録者を集めているから。これは怪しげな視聴率(これも怪しいですが)とは全然レベルが異なります。もちろん数にノイズも含まれま すが、テレビやラジオのノイズに比べたらしれています。
とにかく動画の役割が多様化したのです。ライカ社の延々と職人が金属のボディーを削っている数時間の映 像までも成立する世界です。夢は見せて現実は見せないのではなく、夢も現実も見せても良いという空気が出来たと感じています。
もし動画そのものにパワーと影響力が出るとすれば、それは同業種がたくさん集まって多様なお役立ち発信が出来たとき。そして全国でビデオカメラマンを所有する当社と組めば、強い新しいメディアが出来ると確信しています。そんなチャレンジがいくつも今年は始まる予感がしています。