先日、日本時間2時スタートのMicrosoft社の最新版OS Windows10 Briefingの生ライブを途中まで見ましたが、途中でダウンしてしまいました。
その翌日、HPに上がっていた録画(ON DEMAND)でじっくり見るべく立ち上げましたが、やはり言葉のラッシュは退屈で、たった2時間にも満たない映像ながら辞めてしまいました。
メディアが纏めてくれたおかげで、大まかに理解できましたが、このあたりはコンシューマー相手にするApple社とは、見せ方が違うなぁと思いつつ、役者の数が違うことも関係あるだろうと感じ入った次第です。
伝達力がカギ
CMやメディアに取り上げられただけで売り上げを作ってきた企業であっても、ネットにさらされた現場では、スピーカーの力量一つで、駄目出し&企業全体で評価される怖い時代がやってきたなぁと心底思います。
そして見せ方がうまい企業、いや嘘のない熱意のこもった、ぜひ見てほしい・知ってほしいといった自信と慢心の笑顔で送りだされる製品、サービスのみが生き残っていくのだと確信しました。
いずれにせよ、生中継と、録画でのオンデマンド配信は、もう当たり前になった感があり、また字幕が映像につくことも珍しくなくなってきました。(スピーカーや企業にとっては失敗プレゼンであってもすぐに見せるメリットはあり、皆が生で見る限り、編集に頼るリカバリーはもうあきらめないと)
未来のビジネスのあり方
何よりもPCでやるプレゼンから、手元で操作しながら視聴者向けの画面に映し出す姿は、とても軽やかで、プレゼン資料はシンプルで、未来のプレゼンをみたような気がします。
肝心のWindows10ですが、3歩進んで1歩下がるみたいな、恐る恐るの画面進化(折衷案)と、ゲーム中継といったコンシューマー向け進化や、4K時代を見越した大画面映像を基盤にしたSKYPE電話やオフィスアプリ統合の新しいコミュニケーションの形を提案していました。
もっとも、みんながメガネをかけてバーチャルにあるものを手で操作するアート系劇団のような演目姿はまったく想像できませんが、みんなが裸眼でヴァーチャル3D映像を共有して、2Dで行う設計図をより具体的に突き詰めることができる未来はありだと思います。
にしても、相変わらずカメラクルーだけは・・・大きな肩乗せカメラを持つカメラマンと、ケーブルを伸ばすカメアシだけは、未だ恐竜時代を漂流しているように見えました。もういい加減、楽な機材群で行かせてほしいと。
そんでもって、タイトルと違うといううわさもありますが(笑)。兎にも角にも、ものでお金を取る時代からサービスの時代になったというのは簡易ですね。
高齢化社会でどう活かせるか
Apple社がハード、ソフト、サービス、市場すべてをコントロールするように、OSやオフィスで儲けることにこだわり、ユーザー便利を後回しにし、市場にさらされない安全地帯へ隠れ、ベンダー後方支援だけをしていては、市場に忘れ去られる。
そもそも、生態系そのものを取らないと生き残れないと、大きな舵をきったように見えます。これはITベンダーだけに関わらず、たとえば酒業界が発酵技術を医療分野に向けて手を広げるなど、既存の事業ドメインにこだわらない横軸がイノベーションや生き残る術であることを示唆しているものと思います。
そろそろ映像業者が自分たちのために技術を使おう! だからバイオやオリーブを扱ってもいいじゃないのでしょうか(笑) |