新型iPhoneが悪いのかiOS8のバグなのか、とにかく世間が騒がしい。
なにせ、やっとバグ修正版が出たと思ったら、直すどころか、よりひどくなり、すぐに引っ込めたという状況らしい。通信がNGになったり、そもそもiPhone本体が、iTunesのバックアップから復元せよといったPC接続していた頃のユーザには理解できるが、そうでない人にはちんぷんかんぷんなメッセージの嵐だそうだ。
SE世界の常識
現在、作成中のギリシャと小豆島のオリーブオイルのコラボレーションのパンフ。全部、KeynoteとPagesでやってみている。
ITの世界に10年ばかし、身をおいたおかげで、小さなリビジョンアップはもちろん、大きなバージョンアップはすぐにしないのが鉄則だった。ユーザー環境は様々なので。
一方で現代のスマホ。いつの間にやら、未読数「1」がアイコンの上に輝いて、子供であっても触りたくなる仕掛け。操作も簡単。とてもお見事だけども、うまくいかない場合、こういったバグがあったときのことを考えると、冷や汗が出る。
少し前にMicrosoftの定期WindowsUPDATEで、自動で不具合パッチを当てたマシンが再起動の後、二度と立ち上がらないといった大問題が世界で起こったばかりだ。コンマ数%のユーザが該当というから自動は怖い怖い。
にしてもこれほど騒がれるほど、Appleの個人端末の普及度合いは半端ないのだと思う。
一方で、こんな毎日使用する端末が、これでは困る。
飛べない豚なんてただの豚だ という映画があった気がするが、電話が使えない電話機なんて、ただの板に過ぎない。
企業では、基幹業務といって受発注システムや、財務会計、銀行のATMなどオンラインと言われるビジネス根幹システムの保守は慎重かつ慎重、そして何重ものもしもの、対策をやるのが当たり前だった。社会の信用問題だからこそ。
個人相手が多いとしても、ユーザが多いということは、儲かるが、リスクも多いということが明るみに出た事故だと思う。
試行錯誤の果てに
ということで、そもそもiOS8を入れるつもりはまったくないのだけれど、こんな石橋たたき屋でも想像できないことが起こるとは・・・
せっかくipad(iOS7)のKeynoteで作ったプレゼン資料を、いつものWindows7でブラウザからiColoudにアクセス。Keynoteを開くと悲しいメッセージが。
突然、iOS8にしないと使わせてくれない
というのは辛い。
気を取り直してiPadで、PowerPoint形式や、PDF形式でメールすることを試みる。
なんとか暫定対策・・・と思いきや、途中でこのプロセスが消えてしまう。何度やってもNGだ。つい最近、促されてiOSは7のまま、Keynoteを最新バージョンに変更したのが原因かもしれない。
そして無事復旧
そこで古いバージョンのiPhone4S付属のKyenoteで実行してみる。
なんとなんと、あっさりうまくいった。それはひどい仕打ちだ。バージョンアップしないと使えないように、全体のバージョンを上げているような感じ。
OSもそうだが、アプリの方も一度バージョンアップをしてしまうと、戻すのが難しい。PCなどでバックアップを取っていない限り、ダウングレードは無理。バージョンアップをさせようとするメーカーの意味は理解できるが、これでは仕事に使えない。世の中、クラウドが流行りだけれど、こういう急な展開があるとビジネスでは目も当てられない。
少なくとも国内企業なら事前にリスクなどをアナウンスするだろうし、クレームがあったら撤回することもある。強気な外資系はさすがだけれども自分のデータは自分で守るつもりで運用しないとITは使った時間を再度奪われるハメになるので注意したい。
あえてフォローすると、アンチAppleでもない。KeynoteやPagesは慣れたらそこそこ使いやすいからいっそう残念に思える次第である。