映像編集の難しさを伝えるには 一緒に編集するに尽きる

いくら映像制作に親しみがないお客様でも、特に撮影に関しては現場に立ち会えば、難しさというか、難解さが解るのだと思います。

 

しかし編集となると

そうはいきません。センスあるYoutuber(ユーチューバー)でなくても、編集工程を何年も、何百本も手がけ、または一日中それをやっていれば、パターンが出来、能力も上がることもあって、驚くクオリティーの作品は出来ていきます。

結局のところ、編集工程に至っては、かけた時間だけクオリティーは深まると考えます。これは、何度も何度も編集してはプレビューするわけで、違和感あるところを潰していくと、また別のところが目立って、さらにそちらも潰していくという、気が付けば膨大な時間をかけつつ、好きで納得するまでやるから、さざ波で岩が削れるように、レンズの最終工程で人がこつこつ研磨していくように、少しづつ質が上がっていくのだと思います。

デスクトップを持ち込んで一緒に編集

いろんな編集の見えない点

残念なことはその工程やかける時間の概念について、経験の少ない第三者には伝わりにくいこと。プロならさほど希望を言わずとも、素材を渡せば簡単に依頼者側が思い描くような編集が出来ると思っている人も多く、さらには見えないところにかける時間を計算しない分、容易(たやすい)ことと思い、いろんな要望がミックスされ、休日全部を潰しても絶対納期には間に合わないと思いつつ、作業者側が嘆くしかないシーンもあるようです。

で、そういうパターンのお客さんへのベストアンサーは、一緒に編集することです。

映像編集の難しさを伝えるには 作業者目線で見てもらい、さらには体験してもらうことに尽きると確信した次第です。

本当の映像編集とは、設計段階さえしっかりしていれば、何ら大変な作業でないことの方が多いのですが、編集で何とかなるといい加減に見切り発車したプロジェクトは、泥沼化するというのも真理なのかと思うのです。

 

コメントを残す