今年の寒牡丹は見る人を選ぶ?!

本日は奈良県 石光寺さんに野暮用があってお邪魔してきましたが、12月ではなく寒牡丹の咲く1月に現地に赴くのは初めてかもしれません。

住職によると今年の寒牡丹は一斉に咲いて、カメラマンを喜ばすというよりは、少しずつ満遍なく咲いて、長い期間楽しめたようだといいます。特に花の質は例年よりも上がっているということで、花が見る人を選んだのかと思わず感慨深く感じた次第です。

ちなみに冬牡丹という名称は偽物を意味し、ビニールハウスで育てたものを即席で植木するので、葉っぱは多く、茎もたくましいのが特徴です。そもそも春牡丹だから可哀そうという話もあります。一方で寒牡丹は春にも花を咲かせる二期咲きの本物の牡丹なので、冬の枝は褐色の苦ぐるしく、左右にうねりながらのしなった1本に、葉っぱは極力捨てて、一凛の花を咲かせているのが特徴です。

最小限のエネルギーで受粉を狙う、まるで過酷な冬山の登山者のように、なぜ温かい春だけでなく、冬にも咲くのか、聞いてみたいと思うぐらいエネルギッシュなパワーを持っている数千本に1本の確率で咲く選ばれたボタンたちなんですね。

特別開帳と特別御朱印

1月31日までは、日本最古の石仏も特別に開帳している期間ですので、秘仏弥勒如来や、詩人、与謝野晶子、与謝野鉄幹さんたちを唸らせた寒牡丹と彼らの句碑と合わせて見て頂けると幸いです。1月20日まで期間限定朱印もあります。もちろん御朱印もスタンプや印刷ではなく、住職が墨と筆で描いた本物です(笑)

にしても今日の朝9時代の奈良は本当に寒かった....雪かきが必要な地域に住む方の苦労は解りませんが、足るをしった1日でした。

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