最高の天気で迎えた今日の登山撮影

朝4時30分に起きて、樹木を管理する人や、超大木を切る人の映像を撮影させていただきました。何がすごいかって木を切る前には、コメや塩、酒を備え、祝詞をあげ関係者が頭を下げること。

写真 2017-10-27 14 07 34今から切らしてもらいますと高長寿な樹木に対して敬意を払い厳かな儀式を行う人々の林業の習慣に胸が熱くなる。なにせ樹齢200年クラスの木の伐採となると、容易く次に作れないし、傷をつけたら価値が下がってしまう。万が一、下に倒してしまったら、一瞬にして重みで崩壊するリスクを避ける必要がある。だからこそ面倒でも、時間をかけ様々な昨日重量負荷分散を行い、上側に倒すという手間も無駄も見える行為が生きてくる。

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撮影の反省

写真 2017-10-27 9 16 19本当は細やかな作業をいろんな角度で回り込みながら撮影したかったのですが、さすがに慣れないクツに足場に、斜面、 万が一木が倒れることを考えると近寄れなかった というより絶対に近くに寄らせてもらえなかったというほうが正解だろう。木そのものが頭の上に倒れるということは少ないとしても倒れた木の一部の枝が折れて、予期せぬ方向から跳ね返って頭に当たり、亡くなるという事故もあるようだから素人が避けられると思っていたらとんだ大間違いなのである。

写真 2017-10-27 13 53 31そして実は一番すごいと思ったことは山登り。樹齢100年を超える太い気が茂っている山奥に登るためには1時間近くの登山が必要であり、登山道でないから整備された道はなく、川を超え、落石に注意しながらきついところは50度を超える傾斜を上る。

木のプロフェッショナルは加えてロープや金具、チェーンソー、かんなのような道具など40キロを一人でかついで日々 往復していることを想うと感動だ。

 そんな決死の覚悟で仕事をしてるプロの職人に出会ってしまったら、たかが日常のちょっとした不満たらたらという自分にはなるまいと、既に強度の筋肉痛を感じながら誓った次第です。スーパーの魚の切り身が泳いでいると勘違いする子供がいるのと同様、角材で家を建てると思っていたら大間違いなんですね。

 

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