もうPhotoshopなどの高額な編集ソフトウェアは必要ない?

92年に入社してしばらくしてからの会社員時代、まだ初代インターネットのブラウザ モザイクを一部の人が触れる恩恵を味わった時代からあまりたっていなかったころ、Photoshopに出会いました。

スクリーンショット (221)重厚で大げさともいえる大きな箱の中に入っていて、クリスマスプレゼントにもらったら大はしゃぎしそうで、バージョンはたしか4とか書かれていました。もちろん会社の一部門で買ったので値段は知りませんでしたが、このころにこのソフトを触って衝撃が走った思い出があります。とはいっても、正しい教育も受けたわけもなく、やみくもに入っている写真データにモザイクとか、ぼかしをかけて喜んでいた程度でしたが。

そのあと、デジカメ時代が訪れて、撮った写真を加工しながらそれなりに夢中で年月は過ぎました。そして映像に興味をもってAfterEffectsを個人で買ったときに、このときのレイヤー概念はとても役に立った思い出があります。時間軸を持ったPhotoshopだと。

スクリーンショット (222)そして今や、トリミングするだけなのにPhotoshopを使う医者が氾濫するほど身近になったわけですが、クラウド側にシフトしたAdobe Creative Cloudの時代から買い取りでなくなって、使うのをやめました。まさにブロードバンドが流行る時代より前の、利用料課金サービスに見えたから。自分のコンテンツが人質になり、予期せぬバージョンアップされて必要な機能が削られるリスクを負う予感が走ったから。というのはうそで、XPで動かなくなったから。

 

以降 Gimp+αを使っています

スクリーンショット (220)レイヤーをサポートするいわゆるオープンソースなPhotoshopと言われています。とても動作が軽く、Linux,OS X、Windowsなどのマルチプラットフォームで動作しますので、慣れるまでは多少とっつきにくかったですが、やがて使い勝手が良くなるでしょう。

そもそもそれほどクリエイティブな使い方でなかったから、問題になっていませんでした。テキスト処理を除いては・・・

そのテキスト処理は、手書きが出来るようになって変化しました。2千円もしない?Windowwsのお絵かきソフト Skechableが抜群で、レイヤーはもちろん、ブラシが豊富で手書きが楽しく、しかもPhotoshop形式での書き出し経由でGimpに渡すことが可能です。文字はアルファチャンネルがあるから後で編集(移動含む)可能。それ以上に、タブレット時代の新しい操作概念が取り入れられ、画像操作がはかどることを確信しています。

iPhoneで撮った写真をベースに簡易チラシを作る

iPhoneで撮った写真をベースに簡易チラシを作る

そういえばiPad Proの新型が発表されましたが、考えることは同じで、簡易な画像ソフトを写真管理ソフト側に取り込み、それ以上はProcreateのようなタブレット特性にチューニングされた優れたソフトがある。もちろんトリミングだけでPhotoshopを買っていた人はいなくなるだろう状況がスタートしています。

 Photoshopも技術的な歩みを止めるどころか、Adobeの総合力(他のソフトとの連携力)を生かしてどんどん先に進んでいます。一方で総合力ならではの価格は全体的に上がってしまう。クラウドは流通コストを一掃し、収益率UPに直結するものの、かじ取りを間違えるとあっという間に転落するリスクをはらんでいます。

 

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