FAXはなぜ現役?絵は伝達を劇的にショートカット化する

伝えたいことを確実に相手に伝えるために、人はあらゆる手段でその人の思いを具現化します。それはおぼつかない言葉であっても、ヘタなイラストであっても、言語が理解できない相手でも、要は伝わればいいのだと思います。

イギリスあたりでは、お笑いとしか思えないFAXが通用するこの日本では、今も十分ビジネスの中核の一部を担っています。

電子メールが一般化し、かつLineなどのリアルメディアが人の時間を奪い続けるぐらい侵食してもなお、ある年齢層や業界においては、FAXは確実かつ便利なイメージが付きまといます。

 

これはなぜでしょうか?

恐らく、簡単だから。それは手書きが出来るから。文字の手書きしかり、人の言葉に丸や下線、矢印をつけて引用し、コメントや指示が出来る。さらには図形を描いて、TwitterやLineではけっして伝わらない本人の感情・個性が出せるからではないかと思うのです。

もっとも、写真が撮れるならそのほうが合理的ですが、ずばり思った写真があるとも思えません。

さらに写真の著作権を考えると、よほど芸術写真でない限りは、販売写真サイトのようにお金をかけてJpeg画像に著作情報を埋め込む以外に、自分の写真だと主張するのは難しいでしょう。しかし面白いことに、人が書くイラストなんかは盗用しようという気が起こりません。恐らくきっとバレルと感覚的に理解しているからでしょう。

 

デジタルとアナログのいいところを総取り

FAXは拡大したら荒れますが、デジタルペンで手描きし、しかも色づけし、太さを変える。ベクトルデータで保存できるツールがあれば、拡大しても描画が荒れず、しかも手描きのよさとデータ送信の素早さのダブルが共演できることになります。

shootimage

ということで、今度の撮影案件では、クライアントの目の前でジンバル撮影し、それをモニターアウトし、その場で仮ナレまで入れるという強引な実験をやってみます。

まぁパーツごとの実験は終わっているので、大きな機材トラブルがない限りはうまくいくに違いないと思うとともに、これからの撮影のスタンダードは、スピード=マネー映像制作効率化に向かうだろうことを、お客さんにもデモしつつ、利益が取れる仕組みを確立したいと考えています。

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