久々の四書五経。
その前に阿部龍太郎著の葉隠物語の読書感想文。
心に残ったトピック
- 葉隠(はがくれ)とは草葉の影から殿の行く末を見守っている。という意味。
- 恥という字は耳に心と書く。耳は柔らかいという意味。心が柔らかくぐらついていること。
- 素晴らしい先人の教えを残した祐筆という役職。そして文武に通じた武士の鏡、神右衛門。
- 関ヶ原の親子で両派に分かれ、家を守った。
- 失敗は取り返せば良い。
- 諦めるは明らめる。物事の道理を分別すること。
- 龍造寺家と鍋島家の複雑な対立。葉隠武士道。二無く、はまる、一篇に覚悟、という文字はわ身命を投げ打って仕えたいと思わせる人間的魅力が直茂、勝茂にあった。
- 織部の18人切腹の件、人の命と法度とどちらが大事か、サムライが命を捨てるのは、他を生かすため。死にさえすれば面目が立つと思うのは心得違いも甚だしい。
- 切腹をまぬがれる牢人の制度
- 時節到来と思わば潔く崩したるが良きなり
- 毎朝仏壇を拝む時、まず主君、親の無事を、祈れ。それから氏神や仏にご加護を、願う。武士は主を思うより外のことはなし。ただし、人間としては対等と思え。
- 松亀9歳最年少でよ江戸での小姓見習い。
- 光茂。殉死を差し止める追腹禁令を発した。幕府、諸大名でのさきがけ。
- 曲者になる
- イギリス船
日本人が、全く不正を、せず、驚嘆させた。誓約書状を何度も書かせる用心深さ、、武器の渡し方など緻密に万が一を考えた。日本人として恥をかかない。 - 将監、ありとあらゆることを想定し、いつ命が終わっても構わないと覚悟を定める。元服して以来、欠かしたことのない腹の練り方。心の自由を得てあらゆる物事に自在に対応出来るようになる
- 死ぬことと見つけたり
武士道というは死ぬことと見つけたり。生か死かという場に立たされたなら、迷わず死ぬ方につくと決めておくべきである。別に難しいことではない。覚悟を決めて進めば良いだけの話である。だから切腹覚悟の上申書に言いたいことが言えたし、聞く方も真剣になれた。
言いたかった教え
結局、偉業というのは分解すると案外地味なもの。これだ!と発心しても、すぐに覚めてしまう人が多いですが、これは覚悟がないから続かない。情熱だけでは継続できないということ。
国を憂うからこそ、本気で常日頃、政治経済、天下国家を考えることが日々習慣となる。こういう心意気こそ国に必要とされる資質。
中 庸
人には持って生まれた徳が備わっている。しかしそれを生かすためには、正しい掘り下げが必要。これくらいは良いだろうと甘やかすのは自分。だから継続が難しい。
学問は実践してはじめて学問となる。簡単にいえば、誰もが独自の光るものを持っているが、自らに応じた修養を重ね、切磋琢磨し、自らを磨かなければ光らない。
そもそもどんな特質があるのかを知らないといけない。だからこそ学んで実践し続けるべきだし、疑問、疑念があればすべて払拭するまで熟考し、身の中に整理して修めて行く必要がある。
順序を間違うと 道はなくなる んだ! |