ライブがまだパソコン通信のレベルだった頃、カメラはビデオではなく、おもちゃのようなWebカメラを接続する簡易なものでした。
昔のライブ(緩やかな進化)
知らない人も多いでしょうけれど、320ピクセル以下のサイズで数コマ/秒との、テレビ会議とはよべない音声重視のものが一般的。もちろん回線の問題も大きいですが、PCスペックや、何よりもビデオカメラの問題が大きかったように思えます。
やがて民生用カメラでもデジタル化の流れが訪れ、カセットテープではあったものの、デジタル規格で記録し始めました。当時の最先端は、PCとカメラを接続するには双方にIEEE1394のインターフェースがあれば出来るというものでした。
ビデオにまつわる急速な技術革新
緩やかだった技術革新が、これぐらいを境に、おそらく2000年初頭を機に一気に加速していきます。
ほとんど同時にモバイル回線、映像のハイビジョン化とSDカードなどへの高画質記録、Ustreamなど無料配信サービス台頭&配信スタジオレンタルへと相成りました。Ustreamやスタジオなどソフトバンクの動きは、多少早すぎたのか、ニーズが上がった後、少し下降線をたどりました。
とはいえ動画配信ニーズはくすぶるどころか、広がりをみせています。貢献者はもちろんスマホとそれを使う人達とサービス会社。交友範囲やSNS仲間を核にしたグループ配信が日夜行われれるようになったこと、そして本命であるこれからの企業ユース。
スマホ単体でHD配信さえできる時代になり、特性に合わせて国内外無料配信サービス(ニコ生や、Line、Twitter、Facebook、TweetCastなど)が選べるとあって、照れない今時の若者や学生は、堂々と自宅部屋をさらけ出し、交流を始めています。
次世代配信
とはいえ圧倒的な映像タイプは、1カメでのしゃべり。まだまだ高品位と呼べる映像はYoutube投稿動画などの編集済動画が多数を占めています。
しかしあのYoutuberの楽しげな映像作品は、編集する側にとっては苦痛。日本人は毎日アップする修行僧のような人が多く、病んで疲れて退場したり長期休暇に入る人も後を絶ちませんが、いざ海外を見ると、いいものをつくるため製作日数をたっぷりかけている団体が目立ちます。
できるだけ生中継で高品質に!
この流れは、単なる趣味、別世界と思われていた境界を破り、ネットショップ運営者に、企業の広報や直接集客したい営業部門に飛び火し始めています。
携帯会社の新商品発表会に生中継は外せなくなり、出版社が何気にはじめたHPでもタレント化したスピーカーが生中継を始めています。
人(競合他社)より早く始めるメリット
とても大きく、これはコンテンツとノウハウの蓄積、そしてユーザの獲得と囲い込みを意味します。
映画が見放題といってもがんばっても1日一本は重い作業。何よりもTV同様 作り手の一方通行。本来は自分も参加型のコミュニティーの方が貴重な時間、楽しい方にいくに決まっています。
ということで、生中継でどんなことが出来るだろうのデモをつくってみました。しゃべりは苦手だし、コンテンツ事体たいしたことはありませんが、あくまでも自身の技術実験ですので暖かい目で、適当にご覧くださいませ。(映像は生配信のデータ保存を、再アップしています。BGMが音割れしてます。)