世捨て集落を除けば、外部からの観光客獲得について鼻息が荒い地は多いと思います。
お好み焼き、焼きそば、たこ焼きなど(例が粉もんばかりで恐縮)食べ物が人を集めるきっかけになることは間違いありませんが、それだけで人が足を運ぶ原動力にはすでになり得なくなっています。もちろん世界一といったハード面も含んで。
魅力アップの秘訣
やはり魅力アップのためにはその町が持つ名産をはじめ、歴史や文化、そして街全体が外部からの旅人を受け入れる体制(アクセス手段や宿など)が必要になっています。その最前線にいるものは住民の気質であり、気軽に声掛けし易い、心からのウェルカム感満載の人そのものに違いありません。
そしてこの日本では、どの都市であってもそれなりの歴史があるのは間違いありませんが、その魅力を伝えるべき施設や役所側にその能力がある人が少ないことが問題でした。
しかしYoutube一本で都市に人を呼べる時代、やはり魅力を横軸で統合して伝えられる新しいタイプの人材が必要不可欠になっています。
それには外国語を話せる能力も一つですが、不便は山奥の手打ち蕎麦同様、ポジティブな要因になる場合もあります。
それよりも交流慣れしている経験豊富な人、外部人目線&映画風の映像で旅人を一本釣りする人、相手の興味・年齢に合わせた観光ルートの設定、イラストやビジュアルを量産できるクリエーターなど、すでに国内でのサービス合戦で培った民間企業やクリエーターノウハウが必要な時期にきています。
相変わらず、国立競技場問題はきな臭く、オリンピック終了後の活用話はそっちのけですが、ハードで魅力を出すのはもう限界です。それよりも日本人の精神を伝える方が、外人さんに響くのは間違いありません。
播州赤穂 2015年度義士祭
昨日の赤穂市義士祭の来場者数は6万人と昨年の祭日に比べ少なかったようですが、地元はいろいろ新しい試みをしているようで嬉しく思います。
赤穂市のWebサイトをみると、平成27年度「観光アクションプログラム推進事業イベント等補助金」支援団体 として、いろんなプロジェクトに予算をつけていることが解ります。いずれ花咲くものが出てきそうです。映像としてはチープすぎますが・・・
吉良さん側の人たちも祭りに参加した今年、あらためて思うのは、喧嘩しても仲直りできるという日本人の心、忠臣蔵の心を広く国内外に伝えていきたいと思います。(苦笑)