赤穂義士祭を撮影した翌日の帰路、稲妻に打たれたようなシーンに出会ったんです。
新快速の電車の中、ちょうど明石の海岸線の対岸を走ってた時のこと。
そこで鈍行列車とすれ違いました。
何気に観客の仕草を見ていて、ふと、ある共通点に気付く。本を見る人、寝てる人、真剣な表情をしてる人、しかめっ面してる人、ほとんどが平日勤務で疲れた表情にみえた、もう後ろ姿見てるだけで疲れが伝染しそう…一方で、こちらの鏡かもしれない。
だけど、なぜか、何処かで、追い抜くこちらの列車を、
それは、赤ん坊や、母親に抱かれて外を見つめる幼児の眼。 眼の先に広がる希望の光が映し出され、キラ星のように輝いてました。
ふと昔を思い出して、 キラキラした彼らの気持ちに戻りたくなりました。あの時、 私は何をしたかったんだろう。