と言われる仕事ほど嬉しいことはありません。
ゼロから作り上げたからこそ 次がある と、今年もそんな風に確信し、カメラマンにアポを取ったまでは良かったものの・・・数ヵ月後の今日、思わぬ結果になりました。
うちは、直接お客さんと繋がらずに仕事をするケースも多々あります。まさにそんな案件での出来事でした。
受注元自体が失注
お客さん側の組織体制や担当が変わったことと、それに伴い予算が大幅に下がったことなどが主原因のようです。
聞いてみると、驚くことに我々の半分で実行する業者が現れたというのです。
単に撮影するだけなら、過去のOKクオリティーを見せてもらい、できる業者が手をあげるだけの撮影仕事はたくさんあります。赤でも受けて少しづつ回収する算段なのかもしれません。しかし多少込み入った事情があり、数年をかけてベストになるよう調整していった経緯があったので、今回はとても驚きました。
価格競争にならぬために
いい人、和む、温和だ というだけでは、相手の組織体制が大きくければ大きいほど、上にはどうでもいいことになります。
価格競争脱出という誰もが欲するタイトルの答えは、独自性につきます。唯一無二になることは仮に無理だとしても、先進性だったり有効性だったり、部分的にはいろいろありますが、根本は、常にお客さんの真の目的を理解したうえで、同じ方向に進んでいくことだと思っています。
これは、お客さんのお客さんの気持ちをくんで、儲け後回しで、自業種の範囲を超えた提案をし、実行することだと思っています。とにかく言われたことだけ納品するのでなく、お客さんがそれを何に使おうとしているか、納品物のフィードバックをもらって改善し続けられるかなど、こちら側の積極姿勢を見せる部分も含んでいます。
たとえば映像業界でいえば、技術はなくても両手で持って歩くだけの電子制御ステディーとか、スマホで撮影した映像がOKとなる今、世の中いっきに全体がシュリンクする感じもしています。
先の独自性だけでは生き残れない時代もくるでしょう。だから定期的に消費するものであり、在庫を持つ必要がなく、買い手にも良し を提供するしかないのかもしれません。
さらなるステップアップのために
それは何か・・・映像業者は作るだけなのか・・・今来ている案件を見渡して、なんとなく解ってきたように思えます。ひょっとすると11/4の伊丹セミナーに答えがあるかもしれません。
もっとも今週末11/7(土)京都劇場で行われる感動コンテストのように、資本でなく人本主義の時代を感じている企業群なら、事前根回し含め、今回のような顛末にはならなかったのですが、まだ世の中の大半が数字しか見ていませんから仕方がありません。
今回の案件でいうと、全国各地にいる映像マンを使えば、より便利で、比較的安く、ネットワーク全体を使った斬新なことができることと、各種工程を映像で撮影し、ファンに見せていくこと、さらにはARなどの組み合わせてできることなど、幅広く提案したつもりです。しかし直でないので伝わったかどうかが解らないのが残念でした。
あらためて、専門職に頼まなくても物事ができる現代、さらなるステップのために自分の仕事に関わらず、いろんな業種を興味を持って追いかける努力が必要だと思います。