アニメーション制作会社のマングローブが自己破産 という記事を見ました。
個人的にはよく知らない会社であり業態ですが、あのガンダムに関わったクリエーターが設立に関わっているようで、少しサンプルを見るだけでも恐るべきクオリティーを持っていることが解ります。
そこが３億もの負債でやっていけない という記事を見て知ったのが昨日。今日、たまたま、クリエーターと見積り打ち合わせをしていて、知人がここの仕事をしていた・・今も関わっているのか不明・・ということで、この話題になったのです。
クリエーターと一致したこと
広告代理店や関係者の中抜きがひどかった、日銭を稼ぐ手段がなかった、という結論に達したのですが、そもそも中抜きのひどさは末端の作業者と少し話をしただけでわかります。日銭の件も、納品を急かされてがんばっても支払いは翌月末などの掛売りシステムはやはりおかしいですね。
絵も１枚つくって１５０円とか、もう時給換算すると３０円ぐらいしかもらわない人も多いようで、調査や印刷テストの負担を引けばマッカッカ（大赤字）。好きだ とか、あの作品に関わっているというだけのモチベーションでは続かないのがこの業界だと聞いています。
それでもシャケの産卵のごとく、傷ついて倒れる群れを乗り越えて、夢多き、若者が同じ道を目指して、大手広告代理店との３次受けぐらいの激安仕事を次々と受けていきます。良い仕事さえすればきっと・・・と、世間知らずな希望をもって・・・業界の値段を自分達が壊しているとは知らず・・・・専門学校が受け皿作らず無限に受け入れるのがいけないのか・・・
まるで本業が別にあったり、両親が豊富な財産をもっていたり、とにかく本業では決して食えず、好きをあおるシステム。死ぬほど働いても赤字が出るというビジネスはあまりに異常です。
一流の仕事を！
オリンピックのエンブレムのトラブルのような、行政と巨大な民間企業で繰り広げられる助成金マッチポンプシステムしかり、発展途上国のレバリッジのファンドしかり、金融や広告という小さな一国を潰しかねないお金が一瞬で動く一方で、わずかなお金で働くクリエーターがこの搾取システムの影でバタバタ死んでます。
世の中シーソーだと考えられていたころは、まだよい時代でしたが（得したら損する人がいる）、世界中が繋がった今は、事情が変わりました。とにかく情報やお金を持つ企業や人が、使えないぐらい稼ぎ続けてもまだやめないという、金がゴールな人種の終わりのない戦いに巻き添えを食いたくないものです。
代理店を通して大手のすばらしい仕事が出来たとしましょう。なめられている関係の場合は、わけのわからぬ秘密保持とやらで、値段をたたかれた上に、実績も公表できず、打ち上げにも呼ばれないという現実を、そろそろ突き放す時代になったのだと思います。
Yahooショッピングなら出展料は無料でしょうし、Youtubeでも販売が出来そうな時代、とにかく、日銭を稼ぐ努力を、今から、新しい、誰に頼るでもなく、良いお客さんと直接繋がることを夢見て進もうではありませんか。
といいながら、当社も広告代理店とは仕事してますが、仕事量的に尊敬できる人もいます。（笑）