懐かしさと感慨深さと、畏敬の念

image「先ほど館内で盗難が発生しました。お席を離れる時は貴重品、バックを手から離さないようにして下さい」と、いつもの定例文句とは程遠いトーンを伴った肉声で、ぎこちない女性の震える館内放送が計4回流れた。

図書館に借りてた本を2冊纏めてリミット日に返しに行った際の出来事だ。さすが大阪。

何気に、まだこの何処かに泥棒がいるかと思うと、恐ろしい。

実は今日はそんな気持ちになったことよりも大きな緊張が控えていた。

長らくケンカかなんかのシコリで疎遠になっていた60代のカメラの大先輩と計3名が10年ぶりに会合した。時間はあっという間に過ぎ去り2件もハシゴした。私はアルコール抜きで^_^;

やはり映像の話しばかりで盛り上がった。

imageADまでがカメラを回してなんちゃってニカメ。音声撮れてなくても、テロップで逃げられるアマチュアな仕事。

高品位テレビと言いながら、音声含めて、1280ピクセルの配信をする局に、それに不満がない消費者。やはり技術者主導の映像は終わったのだと悲しげな目をしておられました。

まぁおっしゃる通り、4Kなんて売る側の論理。imageデモ用に作られた綺麗な映像を観て、みんな自宅での高画質化を夢見るけれど、未だに1920ピクセルにも届かないなんちゃって放送。 フルハイビジョンへ進化するにもまだ相当かかるだろう。

まぁ本格普及になったら技術が進んで、また買い直すことになるのだろうけれど、なんかの肥やしになるのならいいのかもしれない。

大先輩は、ガンは克服されたらしいのですが、映像にやはり未練がないといったら嘘になるだろう。

まぁとにかく、それを引き合わせてくれた音楽スタジオの主、故人の想いが実現した。(この訃報が会合のきっかけになった)

故人に未だにコントロールされていると想うと懐かしさと感慨深さと、畏敬の念が同時にやってきた。

きっとこれでいいのだ。

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