追憶アカウント管理人

喫茶店で税理士さんと待ち合わせしていた際、前の2人掛けに座っている人達の会話が聞こえてきました。

蜀咏悄 2015-06-29 14 28 39とにかく 死んでからのことを考えなさすぎ、とか、49日経過してもさまよっている、食べること 生きることだけに必死で、心に余裕がない人ほど悪にボディーを乗っ取られるみたいな話をしていました。最後の方は食事の話で、良い食べ物がなくなって身体に美味しい食事をしなくなった とも嘆いておられました。

路線は違うものの、きっと向かい合ったら、話が尽きない気もしましたが・・・最近、生きる、死ぬを考える人が多くなったような気がします。

 

銀の島

大好きな作家、惜しくも57歳の若さで亡くなった山本兼一さんの著書、「銀の島」をいっきに読み上げました。マラッカに旅してきた日本人の物書きが、キリスト教を運んできたフランシスコザビエルの墓付近で声かけられるところからスタートします。

蜀咏悄 2015-07-02 19 19 33弟子 アンジロウの未発見の手稿が見つかり、現地で唯一日本語を知る物書きが、それを訳する役割を担うのですが、冒頭の「シャビエル神父は、嘘つきなれば、その言葉を信ずるべからず」という謎めいた言葉が楽しい旅の始まりを予感させてくれます。

日本に鎖国を迫ったペリーの目的が、クジラ捕鯨船航路の中継ポイント確保だったことが知られていますが、民間会社からの圧力でアメリカ議会を動かしたことを考えると、この話も同様で、イエズス会の布教を名目に、岩見銀山をポルトガル政府が狙ってきたことは十分考えられます。

それよりも何よりも、名も名誉もない日本人やその仲間が、最強艦隊、高度文明である鉄砲や大砲をひっさげて攻めてきた外国を何度も阻止してくれたことは間違いありません。そして欲よりも仲間を大事にするシナの海賊も。

 

神か悪魔か

蜀咏悄 2015-07-01 1 20 52そしてアンジロウの最後の言葉、「いま、こうして書き綴ってみると、人生のすべてが夢だった気がしてくる。・・人間は神に近づくことが出来る悪魔に近づくこともできる。どちらの道を歩むかは、本人が決めればよい」

まさに真理だと思いました。神道はまさに神に通じる道。名もいらず、命もいらずの山本さんならではの表現にまたしても舌鼓をうってしまいました。蜀咏悄 2015-06-29 0 56 22 (1)

 偶然発見したFacebookの設定項目に、「追憶アカウント管理人」なる項目があって、そうか、IT企業は、とくに無料のサービスはお金の切れ目は縁の切れ目でないことを改めて思い出させてくれました。
まぁ情報で商売する場合は本人の生き死には関係ないのかもしれません。(苦笑)

 

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