勉強会の宿題、読書感想文です。
にしても鼻高々になって何も見えなくなることだけは避けたいと思う今日この頃です。
p.134
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〈現代語訳〉
老先生の教え。中身(内容・本音)が外見(形式・建てまえ)を越えると、(俺が俺がと)むき出しで野卑。外見が中身以上であると、(無難なだけで〕定型的で無味乾燥。内容と形式とが、ほどよくともに備わって、そうしてはじめて教養人である。
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特にこれは 頭が痛い話です。
面白いのは顔は普段の行いが作るとも思えるので、やはり努力をして刻んでいくしかないのだと思います。
特に営業職はわざと 大きな役職を持たされ、その人を勘違いさせるし、先生と呼ばれる職業も同様、頭(ず)が高くなりがちで、他人の意見を聞かなくなってゆく人も多いように思えます。
<良くない例>
- 規制改革・議長になった夏野剛さん
公平感……そんなクソなね、ピアノの発表会なんか、どうでもいいでしょう、五輪に比べれば。それを一緒にする、アホな国民感情に、やっぱり今年、選挙があるから乗らざるを得ないんですよ - 若者は貧乏になる自由がある 竹中平蔵さん
- 国民に貧しくなれ 高級車、タワマン、別荘を持つ 上野千鶴子さん
- 小泉進次郎さん
レジ袋廃止など、庶民の意向と真逆をいく 環境大臣が ポエマーとしての位置を確立しつつ、菅政権の閣僚再編で外されそうになって、むき出しで怒っているようです。
いくら見えざる力が働いたとして運よく権限を手に入れたとしても、結局は力が備わっていなければバイデンやカマラハリスのアフガニスタン対応のごとく、無茶無茶になり、かばい切れなくなって退陣を迫られる。 つまりは、善も悪も志をもって、役職や身分に合わせて自らを鍛え続けないと チャンスを棒に振るということ
一方でいろんな批判もありつつ、プロとして71歳でも重宝されるというのは凄いのかと思います。
尾身茂さん 71歳 2021年1月時点
某書店に入り浸り、哲学、宗教、人生論などの本を漁る日々が多くなっていった。大学二年目も終わる頃、件の本屋で「わが歩みし精神医学の道」という一冊が目にとまった。医学など夢想だにしなかった私だったが、悩む青春の心には“医学”という言葉が人間的な響きを持ち、悩みを一挙に解決してくれる救世主に思えた。
両親にこれ以上経済的に迷惑をかけるわけにはいかなかった。第一志望を自治医科と決めた。トイレと睡眠時間以外の猛勉強。運よく合格。
**略**
“自治医大の敷地”のまさにその上を、平城京と蝦夷制圧の拠点であった多賀城(宮城県)を結ぶ官道(国道)が通っていたらしい。
そうであれば、薬師寺の戒檀院で修業をしていた僧侶の卵たちが、修行の合間に、足を延ばして街道を往来しただろうことは、想像に難くない。
当時の僧侶は、医師の役割も果たしていた。1200年以上の昔に僧侶を目指した若者たちが、様々な思い、志を抱きながら、歩いた同じ空間に今、医師を目指す自治医大の学生が学び生活している。
偶然入学した自治医大が、時を超え、人の悩みや不安に寄り添う僧侶養成機関とその精神において繋がっていたことになる。この不思議さを、卒業後38年経って今しみじみと感じている。