言志四録4の感想文

テレワーク講座が続き、京都に出かける手間はなくなり楽ではありつつ、少し寂しい話しでもあります。忘備録として記述しておきます。

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p.146
155 草木と人事
草木はもとより山や野原にあるものである。山や野原にあればその所を得て、人から水をかけてもらわなくてもよい。たまたま、珍しい花や不思議な草がその間に生えると、植木師がそれを抜き取って盆栽として、これを身分の高い人に進上する。こうすることは植物師にとっては、幸いなことかもしれないが、草花にとっては不幸なことである。我々人間の世の中でもこれに類することがある。

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人間の世の中でもこれに類する とは、たとえば 田舎で優れた才能をもった人を、近代化された都会の人混みの中に連れていき仕事をさせる。そうすると感性や才能が失われていくという意味でしょうかね。

やはり心も身体も本来は出生地がベストに違いない、地産地消はとても深い言葉だと感じています。

かつて小豆島農家さんと契約して、オリーブ苗木売ってましたが、その際、地植えと、鉢植えの差は随分 学びました。剪定作業をすることで綺麗な造形にコントロールできますが、成長をとどめて個性を失う感じがしていました。成長期に選定するとショック死することもあり、鉢植えの難しさを学びました。

実家の畑では30cmの苗木が既に3mを越え、毎年数百個の実を付けることを思うと、好き放題で元気はつらつ 地植えのすごさを感じます。

 

p.151
160 訓戒五則 その三
人を教え戒める時の言葉は、簡単明瞭で、かつずばり相手に適切であることを要する。早口であったり、ののしり辱めるようではいけない。

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簡単明瞭、ずばり適切は、やりたいのですが、なかなか苦手です。相手にもその方がいいのでしょうが、男女でしかり方が違うみたいですね。

個人的には相手に恥をかけず、気付かせる京都方式が好きです。^ – ^

会社員のころ、同じ部署の上司がだめな部下に、その窓をあけたるから飛び降りろ!と事務所で怒鳴っているシーンを見ていて、これは北風と太陽だと感じていた次第です。その上司は、将来は数万人企業の取締役までいくだろうといわれていた豪腕で、顧客の質問には最速で答え、即答不能な場合でも、その日のうちに返信、酒は飲まず、人の人脈を駆使して成績を上げていました。

最後は独立してベンチャーの副社長になったのですが(私も誘われたが)、不正が見つかり新聞沙汰になって終わったように記憶しています。

p.172
184 他山の石
世間には性格や趣味が自分と同じ人がいる。こういう人と交際するのはもちろん良いことだが、大して益を受けることはないものだ。反対に、自分とは性格趣味の異なった人がいる。こういう人とも交際するのはよいことで、しかも交際すると自分のためになることが多いものだ。

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毎週月曜日の20時半から1時間、zoom+Youtubeライブ で スイミープロジェクトという、IT映像 寺子屋をはじめたのですが、映像を中心に 紳士服やダンサーなど、いろんな業種の人と話してますが、毎回得るものが多いと感じています。

映像といってもテレビ局で24時間テレビや、箱根駅伝を撮っていた人、ベネチア映画祭で審査員もされたことのある映画監督の話しなど、年齢も立場も異なるとまた、学びが深い。知識や知恵を囲い込むよりオープンにすることが良いのか、とにかく楽しい。
教育はこうなる、こうあるべきと感じています。

ZOOMに関しては関西のオピニオンリーダー的な人ともつながり、一緒に仕事をすることになり、お互いの技術シェア含めて楽しくしています。

現在のコロナは不幸ですが、普通は決して出会わなかった文化人、著名人とも、普通に画面を通してつながっていく不思議を体感しています。

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