カメラが起立・乱立するけれど省スペースな現場

縦長のビデオカメラから平べったい横長のデジイチの流れが一般的になったおかげで、少なくても中小会場ならば、高額で重い三脚とともに、大きな機材を持ち込むことが少なくなりました。

そしてカメラ毎に三脚を立てるという一見スペース的・操作的に無駄に思えるような環境も一変したように思えます。

つまり軽くなったがために、少なくてもパンやチルト、ズームなどの有人が不要な固定カメラなら、一脚に乗せればいいし、一台の三脚にアーム系のマウント経由で付けたり、結束バンドで壁の隙間に括り付けてもいい訳で・・・なんともアクロバティックな配置が可能です。

まるで東寺で見た立体曼荼羅のように、多くの眼が一方向を向いていました。

しかも最終はFHDでも4Kで撮影していれば、万が一のカメラワークやピントミスも、置きピンした上記固定カメラの比較的すっきりした映像から、切り出ししたり、パンしたり、ズームしたりできるのも、デジイチの優位性でしょうか。

もっとも、リカバーできるとしてもミスが許容されない過酷な現場や、カメラを振ってブレるような500mmクラスの超望遠が必要な現場では、業務用のビデオカメラと重い安定した三脚が必要なのも間違いありません。

忘れてはならないのは、もちろん優秀なカメラマンなのは言うまでもありませんが。

要は、カメラ台数で絵替わりとリスクを減らせるデジイチか、ワンカメショー的な従来のやり方の違い、つまり後編集をどれだけかけるかが、その選択の分かれ道かもしれません。。ちなみにCANON音声やSDIなどの利用が必要な場合、デジイチ側は変換など周辺機材が増えてくるので、トラブルリスクや機材の重さ、セッティング時間なども考慮する必要が出てきます。

コメントを残す