お台場での神事

40分近い祈りの時間が長いか短いかはさておき、昨日のイベント前の神事は朝8時から厳かな祭壇とともに、宮司さまによる祭礼として主催者たちとともに行われました。

竹とロープ、依り代を付けた結界の中に立派な祭壇があり、塩で清められた新鮮な鯛や、野菜果物が美しく整理され祀られているが印象的でした。

調べてみると米・塩・水・酒をメインとして、海、川、山、野でとれる季節の旬 野菜や果物、お菓子、魚、鳥が並べられるようで、祭礼の後、神様のお力をいただく=皆で頂く直会(なおらい)まで含めて、理にかなっている=無駄がないのだと知りました。

ちなみに、依り代をセロテープで貼る人がいるようですが、縄がねじれているところに入れ込むだけで、止まるようになっているようで、日本人の知恵は驚くほどサステナビリティ、循環社会にのっとった方式の上に成り立っていたことが解ります。

イベント終了後に神事に使われた竹を笹ごと乗せていた年配の方がいらしゃいました。間近で見ていて、高く積まれた荷物群ともども、きつく縛る技術にも感動しました。時代が進むほど、軟弱に、知恵がなくなるのだなぁと深く反省するとともに、自然と向き合う人たちの力強さ、団結心にも学ばせてもらった次第です。

帰り際の上空を見ると、うろこ雲のような不思議な雲がたくさん出ていて、風が吹いているのになかなか消えなかったのが印象的でした。清められて戻っていく霊なのかという誰かの言葉に思わず眼頭が熱くなった気がします。

ということで神事を定点で撮らせてもらいました。敵味方とはいえ、同じ日本人同士、国を想う尊い気持ちで亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。

 

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