外付けディスクを二重化する

業務用の一眼レフカメラでは例えば所有するLumixの場合は、GH5からようやくデュアルスロットを搭載し、撮り直しが絶対に出来ないシーン向けにメディアのバックアップ機構が備わるようになってきました。

もちろん録画ボタンを押してないというメディアトラブル以前の問題もあるので、本来はモニター出力側で保存しつつ保存も出来ればベストですね。

 

PC側の二重化

ですが、外付けでデュアル記録しようとすると、裸の裸族など3.5インチ系の二重化が通常で、どうしても大きく、大げさになりがちでした。

しかしSSDが進化してM.2 SSDというチューイングガムサイズ程度で、1TBという容量も現実的になった今、これを2台搭載できるハードも出てくるようになり、ハードを入手したので実験してみました。(内蔵で2台入る機種も増えていますがこれは使いたくないので外付けにこだわります)

 

前 提

500GB(NVMeSata3.0)を2枚、ミラーリング設定(RAID1の)した外付けへ組み込み、各種ファイルコピー

結 論

・ノートPC(M.2 SSD PCIe3.0*4対応の512GB)から外付け

動画中心の191GBのファイルコピーに9分。
191GB(195,584MB)/ 9分(540秒)=362.1MB/s

・ノートPCに接続したHDD(1TB HDD)から外付け

EXCELなどオフィス文書多めのファイルコピーに46分。
79GB(80,896MB)/ 46分(2,760秒)=29.3MB/s

考 察

早いようで遅いようで、判断が難しいですね。画像は小さすぎて読込オーバーヘッドの方が多いのか、統計が難しいのか、18.5MB/sしか出ない場合も多かったです。いずれにせよミラーリングしているので、2台で同時バックアップしていると考えるとと実測値としては十分でしょう。。。

RAID0のストライピングを使うときっと爆速の予感がしますので、一度テスト出来ればと思います。気になったのはそこそこ熱を持つことで、RAIDの装置をさらにポータブルディスクケースに入れるのですが、最初のものは表面がプラスチックのため放熱できず、コピーがストップしてしまいました。

金属のケースの方は、今回1時間近くコピーして速度低下は起こらなかったものの、これからの夏場にかけてどれぐらい耐久性が出るか見てみたいと思います。

いずれにせよ生中継のデータ保存を手軽に二重化できるメリットはあると感じますし、そうでなくても大事なデータはここに入れれば、常に2台ある安心は何にも代えられない即席バックアップで重宝しそうです。

用語など

このM.2も種類がたくさんあって、さんざん理解に至るまでに悩みましたが、少しだけ理解できるようになりました。

  • 最新のM.2 SSD PCIe3.0*4対応のものなら読み出し3,200MB/s の数値も出るようで、書込みも2,000MB/s に近いものもあって爆速です。
  • 問題は熱でして、CPU同様に保護装置を持っていて、ある一定温度に到達すると性能を落として破損を防いでくれる仕組みがあるのがありがたいです。
  • 少し前に主流になったNVMeSata3.0もあって、こちらは速度は遅いものの、熱の少なさと価格の安さでお手軽です。
  • PCIeはPCI Express接続で、PCIと言われていたものの拡張で、レーンを4つ束ねたものが*4ということのようです。
  • NVMeはNVM ノンボルテージメモリとのことで電源がなくてもデータ保持できるSDカードのようなもの

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