動画レンダリングのバッチ処理で一気に仕上げる

何事も効率化が低コストと時間省略の肝であります。たとえばレンダリングが30件以上あったとして、一回一回同じ設定をするのも悲しい無駄だし、また何度もこれを行う時には同様の作業が発生することになります。

高価な機材と、豊富な実績だけあれば競合不在だった昔と比べて、となりのおにいちゃんがなんだか デジ一眼 買ったらしいとか、親戚がYoutuber目指して頑張っていて、今それでは食えないからアルバイトしてて仕事欲しい...そんな人に依頼の目が向く?時代がやってきました。

もうプロだからとかアマだからとか、昨日始めたとか、40年やっているといったことは、ある種 第一条件にならない時代になったといえます。もちろん経験はディレクション時には力を発揮しますし、落としどころを決めて早い段階で見積&クオリティーを確定させられるアドバンテージはありますが。

Inked写真 2017-12-26 14 46 59_LIとにかくプロとしての研鑽に研鑽を重ねていく行為は、プロだからこそ必須ですが、コンピュータ側が不得意分野領域であったとしても、やみくもに力業でやるのではなく、効率化を図り、原価低減をすべきだと思います。以前、avchdで小さくしてといったにもかかわらず、10分のFHDファイルを送ってもらうのに数ギガって、光回線を持たない当方は、苦笑してしまいました。(この人はMPEGの方がH264より綺麗&小さいと勘違いしていた)

 

コンピュータは効率化する道具

そもそもコンピュータは効率化する道具なので、相当なギャランティが発生する仕事でなければ、カラコレとかカラーグレーディングとか、非圧縮とか、わざわざ全てのワークフローをかき乱すほど処理を重くして、製作プロセスを面倒にさせる必要はありません。(4KどころかFHD画質でさえ基幹業務では使われることは少ない)

Inked写真 2017-12-26 17 48 01_LIということで、普段はTV局も使うというEdiusProを使用していますが、項目要素がたくさんに分かれた映像ものは、分割納品しやすいように、バッチエキスポート機能で事前にリスト化して、ワンボタンで一機にレンダリングをさせるようにしています。小さく、綺麗に圧縮する場合は、TmpgEnc VideoMasteringWorksで大小2通りのレンダリング設定で、GPUではなく、2パスでのCPUエンコードを使っています。高レートの場合は、GPU圧縮でも十分だからGPUで、低レートの場合はCPUでと、スピードと品質の両立をバランスよく取るようにしているのです。

この手法はお使いの編集ソフトやレンダリングソフト側にバッチ処理機能があるかどうかが肝ですが、メリットは、最初のIN点OUT点の定義さえすれば、再レンダリングはボタン一回ですし、尺が変わってもその部分だけの修正で、一気にレンダリングできることです。PremiereProのように作業終了後、Youtubeにアップし、シャットダウンまで出来る?ものもあるようで、先日紹介した字幕を簡単につける方法含めて、まさにコンピュータと映像の相性の良いとこどりが出来る良い時代になったといえます。

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