昆虫を食べないなんて?!

食と健康の一億年史

まだ第1章を見終えたばかりですが、恐ろしい見出しで始まるこの著書では、人類の祖先が何を食べていてどこからおかしくなったかを丁寧に解き明かしてくれる予感があります。ちなみに昆虫は1章だけなので、虫嫌いなひとでも大丈夫です。(笑)

写真 2017-11-19 18 14 08筆者は学者さんのようですが、自らベトナムやタイに行き、自分の舌で、行動で得た情報が満載、現地の場所や人の名前も登場し、表現力も豊かなので、この粘着質で意味不明な本ブログ記事同様、ドキュメンタリー番組を眺めるように読み進められます

ちなみに洋書を和訳したものですが、あらためて外人さんはユーモアがあるなぁと感心してしまいます。きっとこれはわびさび、KYといった空気読めで相手を裏読みする日本文化と相反する文化の地で培われていることは確かなようです。

島国の日本のような地でなければ、陸続きで他民族&多言語&文化のるつぼの中に入らざるをえず、バスや電車に乗っても、街に出かけても、隣に座る人が善か悪かを図るためには、瞬時に無難な会話で情報を得て安全を判断する必要がある、まさにコミュニケーション能力を高くしなければ、自らを守ることが出来ないからだと推測しています。

そして昆虫の話。たしかに良質なたんぱく質を備え、飼育にさほどの技術不要で、狂牛病や鳥インフルエンザといった感染症は少なく量産できるという点には納得です。一方で筆者も懸念している通り、変なものを食べた昆虫を食べるリスクはやはり残るし、芋虫、コオロギならともかく、アリだったとしたら大量に食べないと腹を満たせないし、バッタの足(セルロース)のようなものは人間が消化酵素をもっていないために、そのまま出てくる無駄もありそうです。

クワガタやカブトムシ、スズムシなど飼っていた人間としては、原始時代、栄養を取るために昆虫と共存していたというのは、なんとも複雑な話です。ちなみにムカデはまずいらしい。(笑)

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