三位一体でのモノづくり

昨日の続き。
写真 2015-12-17 16 43 32観光マップによると、全国の水天宮の総本宮であるこちらの水天宮は、壇ノ浦の戦いで敗れ、入水した安徳天皇を弔うために祀ったのが始まりとのこと。このため、開運守護安産の神様として有名だそうです。

そしてなによりもこの地は、筑後川という綺麗至極な水が流れており、天然のウナギや、など川魚が豊富だそうです。

写真 2015-12-17 18 53 01そんな清らかな軟水に恵まれた久留米だからこそ、良い稲穂が実り、良質なコメと酒が取れる地となったのです。(15もの酒造が集積し、全国有数の酒処)

極めつくした酒造りのプロに話を聞くと、人間は何もしていない。微生物のペースに合わせて動いているだけだといいます。

あらためて思うに、発酵は微生物が行いますが、彼らだけでは駄目で、温度管理含め、適切な人間の補助、そして神さんの力が一体となってはじめて事が成るということが解ります。そして実際に食事時に出たとしても、ソムリエのような日本料理に合う酒選びをする人と相まって初めて美味しいものが得られることに気づきます。

 

ワイン造り

あえて乱暴に言うなら、ワインは捨てるものからできたもの。さらにはその年の出来栄えによって値段が変わる。投機的な分野にまで高める。ビンテージというが、それはある種プロの仕事ではない。

力で抑え込むのではなく、三位一体の智慧でつくる。少なからず3,4ヵ月は真剣に菌と向かい合い、会話し、融合する。そして毎年、ほぼ完璧な発酵物を造る日本の技術を改めて知りました。値段が変わらないのもユーザ目線。

 とにかくいい加減にやっているといい加減なものしか出来ない。きっとどこからか腹の中を覗かれているようです。コメ作りしかり、日本のオリーブオイルしかり、農作物を扱うジャンルは自分と向き合う必要があり、仕事の中でも一番尊いものであることが解ります。(人間同士ならごまかしがきく・・)

 

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