FLVを超高速でMP4に変更する

timeismoney3MPEG動画に特化したTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4は、極力無劣化で、再エンコードを最小限にとどめつつ、ファイル化してくれます。

 

ファイル群を纏める

timeismoney2たとえば、MP4群のファイルがたくさんあったとして、どんなに早いマシンでもレンダリング待ち時間はそれなりにかかります。

しかしこのソフトは、エンコード元とエンコード先の規格が同じか、近ければ、ファイル間のつなぎ目だけをエンコードし、その他は何もしない無劣化エンコードをしてくれます。マスターを設定すれば、そちらの規格に片方を自動で合わせてくれます。そして、内部のカット編集でも同じです。MPEG動画だけですが。

だから圧倒的にレンダリングスピードが速い

 

Ustreamライブデータの処理

timeismoney

Ustreamへ配信したFLVの中身はh264. mpeg4 avc

Ustreamへ配信した先日のライブは、計5時間となり、3時間と2時間に2分割されていました。リアルタイム編集するためにはmp4がありがたいです。

しかしMP4でダウンロードするには、広告なしの有料バージョンでなければ利用できないため、FLVでのダウンロードをしました。

さて、FLVははたして、繋がるのか・・・
1280*720ピクセル、800kbps程度で配信した中継ファイル。今回ダメ元で、本ソフトに重ねてみると、なんとなんと、まるまるレンダリングするより、大幅に短い時間で処理が終わりました

Video Smart、Audio Smartボタンがパカパカ点滅して、短い時間で、5時間のファイルが繋がりました。

timeismoney5 timeismoney1実際には、頭と終わりと、中ほどの3ポイントをトリミングしたので、単純なファイルの足し算より、処理は多いのですが、大幅に短縮できた次第です。

具体的には、数字がある程度落ち着いた時点で計測したら、なんと約1/6の差がありました。多少前後するとは思いますが、これはすごい数字差だと思います。

  • TMPGEnc Video Mastering Works 6
    8分3秒 経過時点で3%、残り3時間10分
  • TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4
    2分11秒 経過時点で6%、残り29分41秒

補足コメント

何気に便利なのは、レンダリング出力中止ボタンがあること。一時停止させて、再開ができる機能です。

いつの間にやら後継商品が出てました。
TMPGEnc MPEG Smart Renderer 5

MPEG-1/2、H.264/AVC に加え、新たに次世代映像フォーマット “H.265/HEVC”にも対応とあります。いよいよ4Kが足元まで近づいてきましたですねぇ。

後 述

最後まで見届けた際の時間は、1時間ぐらいかかりました。当初の見積りの倍ぐらいですが、十分範囲内です。

timeismoney6Handbrakeでもやってみました。1ファイルの途中経過は25分(14%時点)と、優秀でしたがでしたが、後から増えて1ファイル 1時間越えそうです。

 そういえば昔、MediaStudioPro5という伝説のUlead社が作ったビデオプロダクトがありました。まさに私はこのあたりが映像に関わるきっかけでしたが、このときも、スマートレンダーだったか、極力レンダリングなしで、出力できる機能がありました。

当時はそんな概念がないから、VHSサイズの映像を、少し手直しするだけで、一日中レンダリングしたことを覚えています。そんな中、登場した同ソフトにはとても感動したものです。しかもVideoStudioと名前を変えて、別会社扱いで今も生き残っているのですね。

巷ではlogファイルブームのようです。まぁ画質も大切な要素ですが、編集作業をする人間にとって、やはりユーザ時間を短縮できる仕組みは、映像業界にとってはありがたい思想であり続けるのです。

タイムイズマネーですから。

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