映像配信が生に近づく
大手メディアであっても、既に動画配信に関して積極的になっています。
その大半は、撮影して編集し、音楽を付けてからアップする従来からある映像づくりの工程を踏んでおります。本来、ニュースなど速報すべきところでも、考査などの承認の過程を経ると多少のタイムラグは出てくるのは残念なことです。
確かに生中継を無理やりしようと思うと、編集長クラスでなければ、うっかりとんでもないコメントを付け加えた発信をしかねないリスクもあるでしょう。会社の代表発言と同じなので政治的なものは難しいでしょうが。
その部分の代価としては、一人ですべて考えて独自の責任で動けるキャスター兼配信者の役割も大きいのかもしれません。しかし社会的な信用という点では、先の承認の工程はそのままに、スピードアップする仕掛けを作れば完璧ということになります。
考査工程を生中継で
ということで、ひとつ思いつくのが、生中継の仕組み。
いったんは、限定公開にて撮影&配信で本部に届け、それを同時に管理者連中が見てOKならそのまま公開とする。まずい点はカットしたり、注釈を入れる場合は、クラウド上でテロップ作業するか、いったんファイルをダウンロード、その後編集して公開する という工程を採用すれば、圧倒的スピードを得ることになります。
企業では、上に行けば行くほど、たくさんの決済案件を抱えていて、業務のワークフローシステムなどを導入し、だれのところで稟議書が滞留するのか、人の数が足らないのが問題か、決済者が権限を移譲できていないか、などフローの問題点=業務プロセスの問題を浮き彫りにする手段があります。
少しタイプは違いますが、ある種決済という意味では同じ。まぁ一案件ごとに、ダラダラと中継動画を見る時間はないかもしれませんが。
しかしスピードという点では明らかに、同時期に、同じ物を見て、瞬時に判断する能力が必要になるのかもしれません。ネットの場合は、その場に皆がいる必要がありませんから
海外のベンチャーや猛者たち
まぁセキュリティーとかそういった点まで考慮する話にすると、頓挫するような話。ジャンルによってはNGなのはいうまでもありません。しかし日本企業は優位性が理解できても、リスクには特に慎重になる種族。ある種いいのですが、イノベーションという点ではダメですね。
出来ない理由をつらつらあげてやらない国内企業(誰も責任がとりたくない)に対し、外国勢はまずやってみてトラブったら修正する。強引ストリートビューや著作権無視の検索システムのようなパワーある前進力でいかないと全世界での戦いで生き残れない気がしてきます。添加物やクスリ、食といった分野ですら臨床不足で何十年後に死人が出たら賠償を払って、すぐに廃止してもいいようにそれまでひたすら儲ける のと同じ構造ですね。
ちなみに海外の強者は、先日びっくりしたのですが、Microsoftの新製品発表会の生中継データ(配信されている映像)をPC表示しながら、自分たち2人が子画面で(ブルーバックで切り抜いた)それを批評するという著作権って何?! というスタイルを取っていました。
検索したら、現在配信中のそれがトップに出てくるのだからびっくり。最初はなぜ英語が変な言葉になっているのか、状況を理解するのに時間がかかりました。
さすがに再配信はどうかと思いますが、メディアとしては究極の発信法だと思います。