加工ツールの進化で素材はシンプルになる

今は誰がとっても高画質?!

誤解を承知であえて書くと、昔は写真や映像など、素材が悪かったので、いろんな加工が必要でした。しかし今は、写真、映像素材がとても良いので、そのまま使っても十分絵になるようになった気がします。(照明が使えなくても感度が上がりそれなりに映る)

これはまるで日本料理が引き算と言われるように、素材に近い状態で塩を少しだけふるとか、素材を活かそうとするように。4K時代の映像はまさにこれで、パンフォーカス映像(全部のピンとがあっている絵)の方が下手に加工するより、綺麗だったりします。

 

なつかしいテレビセーフ

昔は、ブラウン管が当たり前だったころは、テレビセーフなるものがありましたが、今や液晶が当たり前になって、端から端まできっちりと表示されるようになりました。慣れもあって文字があまりに端にあると気持ち悪いですが、今の人はそう感じないかもしれませんね。これは頭と終わりの黒を入れるか否かと同じ類かもしれません。すぐスタート出来るデジタル時代は、映像の前後に黒を入れずすぐにスタートし、ぱっと終わる。あえて余韻を残すときは別だけれども。

 

素材群とそれを繋ぐソフトだけ?!

とにもかくにも時代が進み、写真や映像そのものへの加工をしなくても、システム側で表面に文字を表示することが可能になったことが大きいのかもしれません。

ネットの恩恵も大きいでしょう。WebやYoutubeの字幕もその一つです。たとえば字幕であれば、昔は映像の下に一生懸命埋め込んだものですが、Youtube時代は文字をオーバーレイさせ、テキスト入力された文字を上から被せればよくなりました。言語を変えるのもワンボタン、もちろん不要であれば外せます。

キュレーションと呼ばれる仕組も、ブログなどWebにアップされた記事を写真ごと取ってきて、見やすく整理して見せるようになりました。今後もっと加速するだろうデジタルサイネージも同じです。

見る人の環境が多様化するほど、いろんな完成形を作るより、文字とか文章とか写真とか映像とか出来るだけシンプルな素材のまま、相手に合わせて見せてやる必要が出てきたのだと感じます。スマホやPCに合わせて幅を変えてもデザインが乱れないレスポンシブWebデザインはまさに時代が要求した技術でしょう。

こうなると、いかにシンプルでかっこいい絵を切り取るかのレイアウトセンスが必要になるのだと思います。

今回、スマホで撮影した写真をアプリに読み込むだけでカレンダー化するソフトを使ってみました。素材は私がひどいセンスで撮った夕方&夜の大阪、神戸の景色ですが、ルールにのっとり整理された文字が写真に載ると、なぜかそれなりに見えるから不思議です。ただし時間と日にちは比例していません。なっていると売れるソフトになりそうですね。(笑)

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