牡丹、芍薬で有名な石光寺さんです。
改めて あの与謝野晶子さんもここに訪れ、俳句を読んでいます。
牡丹の時期は一気に暖かくなって、一気に見頃を過ぎましたが、いつのまにか寒くなり、この日の芍薬は満開とまではいきませんでしたが、一部エリアはばっちり咲いていました。
農薬やビニール栽培で管理されたお花と違って、本物の牡丹、芍薬を育てるこちらでは、来訪者のために一斉に咲くようなことはなく、個性でそれぞれのタイミングで花を咲かせます。
ミツバチなど、種子を受粉させる昆虫が来ることが、花の役割。香りと色、美しさを最大限に身を纏いつつ、風がなびくタイミングで花粉を飛ばす、まさに命を繋ぐ行為をしています。
とはいえ、美しいものには言葉は不要
私も初めて見たとき衝撃を受けました。境内をところ狭しと咲く圧倒される花、それぞれが、眼を疑うようなカラフルで深い赤色やピンクの華やかさを持ち、昆虫でなくても誘いに吸い込まれそうでした。
特に今年は住職が話された様に、幹や葉っぱが元気で、新緑が美しく、見た目だけでも伸び伸び 活力がありました。花は日照条件だけでなく、人との合体技による 一つの結果、まさにコロナ禍であっても、最高の成長を見せてくれたことは素晴らしいことだと思います。
東洋が誇る医療
特に見た目だけでなく、東洋が誇る薬用としても立派で、抗菌の牡丹と共に鎮痛剤としての芍薬が、我々人間に自然界の厳しさと優しさを教えてくれるような気にもなります。
花の宿命、生理的欲求を感じるか否かはともかく、花は小さな仏様、何も声を発しなくても、多くを癒やしつつ、教訓を与えてくれます。
特に小さいお子様がいらっしゃるご家族の方には、花を見せるだけで、教師が国や日教組にいじめられて疲労する現代、決して学校では得られにくくなった情操教育をしてくれるものと信じています。
ということでBGMはありませんが、鳥のさえずりと、おっさんの大地を踏み締める足音、そして鼻息で、少しでも現地を仮想体験できたなら幸いです。