イベント本編をできる限り長く割り当てて
セッティング・片付けを最小限化する。主催者にとってコスト比率の高い、施設を利用する上で、大切な考え方だと思います。
だからといって、数百人が入り、ネットからも100人越えが参加するイベントで、技術的に初めての趣向も入ることになり、少数精鋭でそれを実現するとなると、技術陣は気が気でないのは当然です。
ということで、今日は暑くなった最近の日常を忘れさせるかのような冷や汗の連続を、本番開始15分前までに うんと浴びて、心底泣きそうになりました。
技術的なところを言い訳的に嘆いても誰も解らないからやるしかない。
著名な市長さんからのコメントも流す セレモニーの途中に、大惨事になることは防げましたが(絵がプロジェクターに流れないトラブルは10s程度で対策出来た)、そういった現場を支える人の気持ちがうんと身にしみた次第です。
本番途中で動画素材1GB越えのファイルが、ギガファイル便でやってきて、休憩時間を少し超えてホスト上でおそるおそる動かした動画エンコードが終わり、ギリギリ本編で流すというアクロバットなことは勘弁(本音では耐久テストができて楽しかった)
タイムプレッシャーはそれなりに必要だけど、限度がある。
人はゆとりが必要で、精神的に追い詰められるより、適度な緊張があってもリラックスしている時の方がなめらかに動けることは間違いありません。
前泊して、あらゆるパターンの実験をして、本番に臨む という本来のリハーサルの形を取らないと、これからますます多様化&全世界が繫がり、複雑化する映像配信の現場では、甘く考えた主催者やそんなはずではという一次受け受注者などの涙と破産で溢れるでしょう。
以前,税理士さんが多くが参加する同業者の勉強会で、順番でテレワークを任されて、当日、予期しないいくつものトラブルに見舞われ,結局配信が出来なかったという話を聞きました。ほんと素人あるあるだから、同情することしか出来ませんでした。
この手の配信は、何度経験していても、機材トラブルや、忘れ物、うっかりがありえるこの世界。もっと技術者が増えて、もっとセッティング時間に余裕を、ないならNOを言うか、仕様を削る状況になることを願っています。
にしても、普段出来ない実験を、本番でこっそり試させてもらい、相当有益なノウハウを得た気がします(笑)