ネット生放送がUstreaamだけでなく、Youtubeでも可能になってからしばらく経つが、先日のトラブルのあったYoutubeクローズド配信ミスの教訓の資料を作った。
問題は、機器トラブルではなく、著作権関連であり、いずれ誰かが同じ事象にきっと遭遇するだろうこと。本番当日にこれをくらってしまい、ほんと頭が真っ白になった苦い経験で出た文面である。
著作権に関しては、どんどん厳しくなっており、アメリカではユーチューバーが音楽無断使用の理由で、1曲1,500万円もの賠償請求をレーベル会社からうけるなど、訴訟も活発化の予感である。
けっして対岸の火事ではなく、同じサービスを使わないとしても、今後、日本でも顕著になっていくものと思う。
本資料は、SE時代のスタイルと同様、トラブルがあった際に作っていた報告書スタイルで、今回のお客様向けにつくったもの。
参考になるところがあれば幸いです。
1.よりよくするための提言
配信業者の理念や無料の仕組みを考慮すると、非公開での配信支援はリスクが高い。一般公開しつつ、ノウハウ部分は音声を消すなど、守り+攻めの手法も考えられる。
(1) 基本設計を十分に行う
- お客様やイベント関係者の全体ミーティングなど、十分な打合せ時間と、長期展望 (蓄えて 年毎に、時間軸に まとめる等)の設計
- 生放送の目的と運用の明確化(データの運用とアクセス解析など) (DVDを売るためなら、音をなくすなど 別の方法もある?)
- 顧客側の体制強化(技術担当者 設置などスムーズなエンドユーザー告知、配信環境に合った利用素材など)
- 万が一の棄てYoutubeアカウント用意など
(2) リスク管理
- イベント配信のリスク(楽曲利用など)
- 機器トラブル時の対策
- 無償サービスを利用する上での問題点(映像業者がタダ乗りすることは、特に非公開でやる場合はいずれ限界がくると考える)
2 どんな技術者なら防げたかの考察
- 高価な専用ハードウェアで配信していたら、配信停止の状況や原因追求に時間がかかり、もっとひどい状況になっていたかもしれない。( PCだからメッセージを細かく読み取り、対策出来たと考える。)
- 当初、Usteramが10ユーザー になっていることを気付かなかったら、配信当日まで知らずに 実行していたかもしれない。(今年の改正があったことを知らないと見つけられない可能性あり)
- 1本2時間程度の設計をしなかったら、配信後、4時間でストップしていたかもしれない。(エンドユーザーにも1アドレスのみだったかも)
- 万が一のトラブル時の対応策について検討していなかったら、エンドユーザーに変更を届けることが出来ていなかったかもしれない。
- ペナルティー対策は、IT技術、少なくともYoutubeライブの専門家でかつ、映像や音声、スイッチングやPCやLANの技術が必要。何よりもトラブル時の冷静な判断と対応が重要。
- YoutubeライブはUstreamと比べ、まだ利用者(技術者)が少ない
前日のリハーサルを配信しなければ、トラブルは防げたかもしれないが、これは仕方がない。 どのような技術者なら防げたのか、未だわからない。 |