かつての映像の色調整という作業は
簡単に色が破綻してしまうほど、編集に耐久性がなかったように思えます。
耐久性という意味は、DV規格がビデオのデジタル編集全盛期とともに始まったころ、最大720ピクセルという横幅に対して、データ密度がなかったため、少しカラーカーブを触っただけで、画質が劣化して困りました。
YCbCr=輝度:色差(青系統):Cb(赤系統)=4:4:4
といった表現で、4:4:4はまったく間引いていない素の状態ですが、4:2:2とか、4:0:0といったデータを削りつつ、人間の見た目は明るさほど気づかない青とか赤といった色を究極まで削って記録した方式だったから当然ですね。
まさに4:4:4のデジカメのRAW現像に近いとされるビデオのログデータは、ずいぶんとデータを内包していて、明るくすれば消えていたデータが表れるし、ある色を触っても、他のデータに大きな影響を及ぼさないように思えます。
さらに映像では8bitから10bitといった情報の細やかさも出てきましたから、夕日のなだらかなグラデーション表現も美しく編集できるようになりました。(こちらはデータ量が膨大に膨れ上がるので困りますが)
ということで、Black Magi Design社のDavinciResolve 17betaを毎日のように使っていますが、カラーグレーディングやカラーコレクション作業にはなくてはならないソフトになっていて、上記低圧縮のデータ編集の恩恵が存分に得られるのだと実感しています。
余談:原発は時限爆弾?!
東日本大震災の巨大津波で、福島島原子力発電所は、六基すべての原発廃炉にあたり、約二十兆円がかかる見通し、しかも四十年先までかかる とのこと。
日本はハリケーン耐用性能しか持っていない原発をGMなどからブラックボックスで外資に買わされて、運用だけ任されただけ。はたして元を取っているのだろうか。
原爆を落とされて、さらにいつでも資産と住民の命を脅かされる癌を、全国各地に持たされていないのだろうか。
水道民営化で大損害を得て、また公共が取り戻した外国同様、年間医療費のざっと半分弱、20兆円あれば・・・もっと国は豊かになっていたようにも思えるのは気のせいでしょうか。