菜根譚(講談社学術文庫) 読書感想文 100-150

明日の勉強会での宿題。長い教訓群なのでこつこつと見ながら、思ったことをコメントしていっています。

本当に深い話ばかりで、日本語に翻訳してくださったりする人の苦労に感謝です。つまらないテレビやゲーム、成功とか儲かるビジネス本を読むくらいならこれだけで十分といえそうな気さえします。うそですが...(笑)

 

102 一念、巌をも通す.  p.140

夏にも霜、城も金石も貫き通す

–>知人でいましたが、顔つきが憎々しくなる・・・は真理ですね。 石の城壁は壊れるが、 人の城壁が一番強いようなことが楽毅にありましたが、 やはり相手は人間とすべき、かつ対峙する自身の根っこ、 志を本物にしなければと。

 

103.究極に奇異ははない  p.142

–>ただぴったり合った表現が、あるだけであるは、 とても響きました。奇をてらっても結局、 文章は人に使えるためにあるのだから、基本はシンプルに、 相手に応じて臨機応変に順序や表現を変えるだけでいいのかもしれ ません。

人格については、結局、多くの人は惑わされ、戦艦停泊中、 港でついた貝殻で身動き取れなくなるごとく、 知識の衣をきすぎて何者でもなくなってしまうのかもしれません。

 

114.肉親の異変、朋友の失敗

身内の不慮の災難は落ち着きするのは、難しい話ですが、 確かに他人のことなら冷静に見えるのと同じことかも。

親しい知人がミスって裁判1年かかりましたが、 当人を援護する以上に、業界問題と感じ、弁護士に会い、 援護射撃するなど対応した思い出がある。 結果的にかなり自身の勉強にもなった。

 

125.物も心も移りゆく   p.164

にわかに変わって雷が響き、激しい風で、沖に流された漁船が、 鳥島に流れ着き、やがてジョン万次郎として帰国し、 日本に大きな知恵をもたらすことを考えると、 全ては良い方につながっていると感じます。 自然も必要があって地震や噴火を起こしているわけで。

 

134.  肉親の情愛と道理  p.174

父は子をいつくしみ、子は親に孝をつくし、兄は弟に友愛の情を、 持ち、弟は兄をうやうやしく、うやまう。これは、当然であって、 恵みを受けた、与えたという意識を抱いたなら他人、 世間的や交際となる。

つまりは当たり前のことを自然にやれ、ということか。 戦国時代でもないのに、親兄弟、子供の殺傷事件が、 歴史ある神社ですら起こる現代、やはり、 物欲が壊すものは大きいということかも知れません。

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