手描きが呼び覚ますもの

手描きは人間の触覚だけでなく、いろんな感性を呼び覚ましてくれるような気がする。

写真と手描きとボカシと iPad

社会問題を乗り越える

精神で病んだ方の治療に良いとされる療法がある。数年前に関わった仕事を通じて知ったそれは、以前、奈良の石光寺さんでも実施した絵画療法。

お寺までの電車に乗り継ぎ まずは仲間たちと外に出る。小旅行の末、到着した駅から、のどかな道を歩きながら目的地を目指す。花が綺麗なシーズンに、外の空気を吸いながら、お寺に入る。大地を自分の足で踏みしめ、見上げるとそこは二上山のふもと、絶景とされる景色が現れる。虫の声や風の音、子供の声がBGMだ。

元は同じ病気だったという先輩先生に付き、少しコツを教わってから散らばる。各人が持ってきた絵の具やクレヨンなど、好きな画材で、好きなシーンで思い思いの絵を描く。目的の数時間はあっという間に終わった。イベント終了後、感想を聞いたが、楽しかった、また絶対に来たい、というポジティブな声が多く、顔も到着時と比べると断然、自然の顔になっていたように思える。

そうか絵画はいいんだと 思ったが、その道のプロによると、人それぞれ、治療に合うものが違うという。

あるものは、音楽療法、あるものは農作業といった風に、その人の五感・感性にあったものが、深く奥底に眠ったものを引き出すという。歌を歌う、太鼓を叩くことが感性を刺激し、脳に刺激があるのは当然だと思う。もちろん1日やったからといって引きこもりが改善するはずがない。お寺の際も普段の活動の遠足バージョンとしての 扱いだったから良いメンバーに恵まれたといえる。

むしろ心配なのはオフィスワーク。空調の効いた部屋に押し込められ、一日中デスクワークする人も多い現代、身体や精神の病が増えるのは当たり前だろう。科学の結晶 添加物だらけのコンビニ食も身体を攻撃する。

兎にも角にも、まずは外出し、しゃべることが出来なくても、何か表現をするということはやはり人間が生きていくことで大切なことなんだ。

 

 映像編集を タブレットで

出来るようになる時代が近い。既に実現しているともいえるが、スペック不足だったり、容量の問題だったりで、まだなんちゃって程度が 出来るという段階だ。深堀するとiPadでは、iPhoneやiPadで撮影した映像、またはカメラ側でiPadに合わせた仕様のデータが必要だった。いずれにせよ時間の問題だろう。

もっとも、生中継の一道具とか、素材制作という点であれば 、既にかなりの力を発揮していると思う。 (音楽制作、声収録、手描きテロップ、挿入素材群、プロンプター、カチンコ、HPや メールでの素材集約 など)

その中でも手描きや、絵を描くという行為は、高価な絵の具や額縁など画材を買えない人や、筆を買い替えられない人に有効だ。

 

呼び起こし 呼び覚ますその先写真と手描きとiPad

世界をまたいで、感性を刺激する&才能を発揮できる時代がやってきた。デジタルでアナログが 生きていく…人間が本来持つ感性を呼び覚ましてくれそうな予感がする一方で本気でやらないと、スラム街の小さな子供に仕事を取られる状況が近づいている。ハングリーな強者達を呼び覚ます!

コメントを残す