まずは出したもの勝ち?!
技術進化に対応するためにアップデートをネットから取得する流れがいろんなジャンルで当たり前化してきたように思えます。
企業は製品を完璧に仕上げてから市場に出すよりも、他社に先駆けて出して社名をPRしたり、新市場で得られる初物の利益群を得ることだったり、継続の開発コストを得るために先に出したりと、いろんな思惑が製品の裏でうごめくようになりました。(小さいベンチャーなどは致命傷ですが大手ならありでしょう。)
結局、不利益を被るのは不完全なものをつかまされる消費者ですが、それで食っているYoutuberだったり雑誌やネットニュースの記者(猛者)たちは、失敗も含めて食うための大事なコンテンツソースであり、トラブルならばなおさら、それを解決するためアングラーなツールや手法を酷使して、コンテンツ価値を上げられるから、案外 もちつもたれつなのかもしれません。
しかし一般人には初物が怖いのは間違いないですが、まさにこのジンバルは国内使用者が不在&事例なし状態で、Amazonから輸入したのは私が最初だったりします。
アップデートで上限値が変わる
話を戻して・・・アップデートは、やはり新規格への対応や不具合、使い勝手改良、バグ対応が一般的です。
しかしこのジンバルがすごいのは、Apple iPhoneがアップデートで処理能力があがるように(ポテンシャルを隠してセーブ)、1600gまで稼働範囲だった重量制限を200gも広げた1800gまでを対象範囲にしたことです。設計上、ベストパフォーマンスは1600gのようですが、レンズ含めて2Kg弱のカメラシステムは使えるカメラに多いだけに、良い決断だと思います。まぁ個人的には無理は禁物で、設計時になかった規格を長時間、長期間使うのは商品寿命に影響するような気がしています。
同社HPから引用
compatible with the payload of 350-1800g (cameras with lens), but we recommend 1600g would be the best performance.
http://www.zhiyun-tech.com/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=132&id=190
上記ページにある動画では以下カメラをジンバルに乗せてワイド、望遠にしても耐えられるデモがありましてまさに今、この便利さに助けられています。バランス調整不要で強引に動かせるのです。
- Panasonic LUMIX GH4+12-35mm lens
- SONY A7S&24mm-70mm
- SONY A7S&16mm-35mm
- CANON 5D2&16mm-35mm
とはいえ、重いズームレンズはジンバルのパワーを強要する一方で、動いた際のブレ防止にもつながります。
作業無事に終了
ということで、愛用しているジンバル、Zhiyun Craneのアップデートをしてみました。従来はタブレット側からの簡単操作で機械のアップデートが可能でしたが、今回からUSB経由でPCと接続し、PCにダウンロードしたファームウェアやツールでアップデートする方式に変わりました。おそらくバグがあった際に、前バージョンや臨時対策バージョンに戻すための苦肉の策だと思います。
PCやカメラなどハードウェアのファームウェアアップデートは、数知れずやっていますがさすがに海外調達ハードはトラブることは想像できないほど悲しいので、冷や冷やドキドキでした。
結果としては、1600gのカメラシステム(デジイチ)でも十分タフさの恩恵は受けられました。昔はある角度で負荷をかけた際にパタリとしなだれていたジンバルが、タフになりました。一方でかちかちになった分、少しのブレが反映されるようになり、iPadアプリでの強さチューニングや歩き方などいろんなクッション策が必要だと思っています。 |